交通違反点数リセットが3ヶ月無違反でゴールド免許どうなる？

駐車違反やスピード違反など取り締まりを受けると、気になるのが運転免許の交通違反の「点数」でしょう。また、免停の回数で増える「前歴」も、多くなればなるほど交通違反んの点数による処分条件が厳しくなります。交通違反の点数リセットが3ヶ月の無事故・無違反で済むケースを見ていきましょう。また、交通違反の点数リセット3ヶ月とゴールド免許の関係についても見ていきます。

交通違反の点数がリセットされる免許制度

交通違反や交通事故を起こすと、違反や事故の重大さに応じた点数が付きます。例えば、一般道で50km/h以上の速度超過の交通違反の点数は12点に対し、シートベルト装着義務の交通違反の点数は1点といった具合。事故の場合、死亡事故の違反点数は最大20点に対し、器物損壊のみだったケースの交通違反点数は2点もしくは3点です。

交通違反の点数は、違反を繰り返すたびに累積する仕組み。交通違反の点数が6点以上貯まると免停になります。そして、免停処分を受けると交通違反の点数自体はリセットされますが、処分前歴が1回になるのです。

前歴1回になると、今度は交通違反の点数は累積4点で免停と処分基準が厳格化。累積4点で免停処分を受けると、再び交通違反の点数がリセットされて、前歴が2回となるのです。

交通違反の点数による行政処分表
	免許停止
3年以内の前歴	30日	60日	90日	120日	150日	180日
0回	6～8点	9～11点	12～14点	免許取消
1回	4～5点	6~7点	8～9点	免許取消
2回			2点	3点	4点	免許取消
3回				2点	3点	免許取消
4回以上					2点	3点

交通違反の点数リセットが3ヶ月無違反

とはいえ、いつまでも運転免許に交通違反の点数や前歴が残ったままでは、ちょっとした事故が免許取消につながるケースが出てきます。このため、一定条件を満たすと運転免許の交通違反の点数や前歴がリセットされる制度が用意されているのです。

交通違反の点数リセットの基本的な方法は「1年間無事故・無違反」です。これで、それまで累積した運転免許の交通違反の点数はリセットされ、前歴もリセットされます。

さらに、過去2年以上無事故・無違反の場合、3点以下の交通違反1回だけなら運転免許の交通違反の点数リセットは「3か月間の無事故・無違反」です。

交通違反の点数リセットが3ヶ月か確認

そして、運転免許の交通違反の点数をリセットするもう一つの方法に「違反者講習」があります。これは交通違反の前歴0回で3点以下の軽微な違反で点数が累積6点の人に限定されたリセット措置です。

ただし、過去3年以内に違反者講習や停止処分などの対象となった人は、交通違反の点数がリセットされる違反者講習を受講できません。違反者講習を受けると、前歴がゼロのまま運転免許の交通違反の点数がリセットされるのです。

このように交通違反の点数リセットには、自分の運転免許に交通違反の点数が何点溜まっているかを把握しておくことが重要になります。交通違反の点数リセットは過去の無事故・無違反の期間と現在の違反点数によって、無事故・無違反が3ヶ月になるか1年間になるか決まるからです。そこで交通違反の点数リセットが3ヶ月か1年間かの確認に活用したいのが、自動車安全センターが発行する「運転記録証明書」です。

交通違反の点数リセット3ヶ月に運転記録証明書

交通違反の点数リセットが3ヶ月か1年間かの確認に活用できる運転記録証明書は、過去1・3・5年のスピード違反などの交通違反と点数が記録されているもの。交通違反の点数リセットが3ヶ月か1年間かの確認に活用できる運転記録証明書の申請用紙は、ゆうちょ銀行の振り込み用紙とセットになっていて、警察署や交番に置かれています。交通違反の点数リセットが3ヶ月か1年間かの確認に活用できる運転記録証明書は、1・3・5年とも発行料と振込手数料をあわせて700円です。

交通違反の点数リセットが3ヶ月か1年間かの確認に活用したい運転記録証明書の取り方は、申請用紙の記載例にしたがって必要事項を記入。交通違反の点数リセットが3ヶ月か1年間かの確認に活用したい運転記録証明書は、手数料と一緒にゆうちょ銀行か郵便局から申し込むか、自動車安全センター事務所に直接申し込むかします。

交通違反の点数リセットが3ヶ月か1年間かの確認に活用できる運転記録証明書の受け取り方は、郵便で受け取るかセンター事務所で直接受け取るかを選択可能。交通違反の点数リセットが3ヶ月か1年間かの確認に活用できる運転記録証明書を、郵送による受け取りにすると申請から1～2週間ほどの日数がかかります。

交通違反点数リセット3ヶ月とゴールド免許

ここで気になるのが交通違反の点数リセットとゴールド免許の関係でしょう。ゴールド免許とは、運転免許証の更新をした時点で、過去5年以内に交通違反の点数がない優良運転者に与えられる運転免許証。ゴールド免許証は有効期限記載欄が金帯で表記され、黒枠で「優良」の文字が付記されます。

ゴールド免許の条件とは、免許更新年の誕生日41日前から過去5年間で無事故・無違反であること。すなわち、ゴールド免許は運転免許更新時の交通違反の点数リセットは関係ありません。ゴールド免許は交通違反の点数がリセットされているか否かでなく、過去5年間で無事故・無違反かです。

このため、1年間の無事故・無違反で交通違反の点数や前歴がリセットされたとしても、ゴールド免許の条件となる過去5年間で無事故・無違反はクリアできません。これは過去2年以上無事故・無違反で3点以下の交通違反1回だけの「3ヶ月間の無事故・無違反」による交通違反の点数リセットも同じで、ゴールド免許にはなりません。

交通違反点数リセット3ヶ月と駐車違反の関係

過去2年以上無事故・無違反の場合、3点以下の交通違反1回だけなら運転免許の交通違反の点数リセットは「3か月間の無事故・無違反」というのは前述のとおり。ここで気になるのが、駐車違反との関係でしょう。

以前の駐車違反の取り締まりといえば、カギ付きの駐禁ステッカーを車両に取り付けられて、ドライバーはそれを開錠してもらうために仕方なく警察署に出頭。駐禁で警察署に出頭すると、その場で駐車違反キップを切られるというスタイルが一般的でした。

しかし、その駐禁スタイルが劇的に変わったのが2006年6月から始まった駐車監視員制度と放置違反金の導入です。この制度は、駐車違反したドライバーではなく、駐車違反車のオーナーに適用される仕組みで、駐禁の取り締まり自体も民間委託が可能になりました。

交通違反点数リセットが3ヶ月無違反でゴールド免許どうなる？

交通違反点数リセット3ヶ月のままの放置違反金

委託された会社は、専門の資格を持つ駐車監視員を雇って、駐車違反の取り締まりを行います。駐車監視員は、違反車両を見つけるとナンバーを記録して、黄色の駐禁ステッカーをフロントウィンドウに貼り付け。後日、ナンバーから判明した車両の持ち主へ、放置違反金の納付書が届くのです。

ポイントは、オーナーが違反金を支払うことで駐車違反の手続きが終了すること。ドライバーが出頭しないと駐禁のキップは切られることはなく、駐車違反の点数も引かれない仕組みです。駐車違反を放置違反金で済ませれば、交通違反の点数リセットの「3か月間の無事故・無違反」に引っかかることもありません。

しかも、放置違反金の金額は放置駐停車違反・放置駐車違反の反則金と同額の設定。普通車の場合、駐停車禁止の場所であれば1万8000円、駐車禁止であれば1万5000円です。

交通違反点数リセット3ヶ月＆ゴールドのまま

また、交通違反の点数リセットの「3か月間の無事故・無違反」に引っかからない放置違反金で手続きを済ませれば、駐車違反で出頭しないと点数を引かれないためゴールド免許の人はそのままなのです。

一方、駐禁ステッカーを持ち警察署へ出頭すると、原則として警察は駐車違反キップを切らざるをえず、反則金を支払うことになります。支払う金額は一緒ですが、こちらの場合は違反点数が引かれます。駐禁で出頭したことで、結果的に無違反ではなくなるので、ゴールド免許の人は次回更新時から駐車違反でゴールド免許ではなくなります。交通違反の点数リセットの「3か月間の無事故・無違反」も消えてしまうのです。

なお、すべての駐車違反が放置違反金で済んでいるわけではなく、従来のように警察官が駐禁で青キップを切る取り締まりも行われています。2019年の場合、放置違反金納付命令を含む駐停車違反の件数は約112万件あり、このうち20万6778件には駐禁の青キップが切られています。こうした駐禁の青キップの場合は、駐車違反で出頭するしない関わらずゴールド免許でなくなりますし、交通違反の点数リセットの「3か月間の無事故・無違反」も消えます。交通ルールを守って安全運転を心がけましょう。