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「公安やばい」とされる見た目と警察にマークされる監視対象個人

日本の警察組織の中で、1番謎が多い部署といえば「公安警察(公安)」です。日常に紛れて監視や調査を行い、いつの間にか人を取り込みスパイに仕立ててしまうイメージが公安警察にはあります。警察組織の中でも最も秘密のベールに包まれた情報機関である公安警察の実態はあまり知られていません。公安警察の見た目とマークされるとやばいといわれる監視対象個人ととは、どうなっているのでしょう。


「公安やばい」とされる見た目と警察にマークされる監視対象個人


公安にやばいとされる警察の監視対象個人

公安警察とは、共産主義思想や社会主義思想を取り締まる目的で戦後に発足した特別高等警察の後継組織です。国家の社会秩序を乱す恐れのある組織や団体の監視・調査を、公安警察は主な目的としています。

公安警察は発足当初から日本共産党に対する敵対心は異常に強く、他には革マル派や中核派などの新左翼系政治組織も監視対象です。さらには右翼団体、旧オウム真理教なども公安警察にマークされるとやばい監視対象です。

全国の公安警察の組織で最大規模を誇る警視庁では唯一、公安部が独立しており、国内を担当する公安1~4課と、テロ組織や国際犯罪組織を監視対象とする外事1~3課などに分類。また、他の県警で公安警察は警備部に公安課が設置されています。

公安警察は世の中の秩序の維持が使命です。事件が発生する前に抑止するのが公安警察の目的なので、事件が発生してから捜査を開始する刑事とは捜査手法が異なります。


公安のやばい監視対象周辺での警察官の見た目

例えば、政治団体によるデモなどの集会や監視対象の建物周辺には、見た目は私服の公安警察官が必ず張っています。「面割り」といって公安警察官はマークする監視対象ターゲット個人の顔をほぼ覚えており、後ろ姿からでも認識できるのだとか。

公安警察にマークされるやばい監視対象個人には数人の公安警察官が徹底的に張り付くのが特徴です。公安警察と見た目でわかるのが、耳にかけるPチャンイヤホン。Pチャンイヤホンは警察無線用受令機で使用されているイヤホンです。

「Pチャン」とは「ポリス・チャンネル」の略称。その名の通り、警察官が使用しているイヤホンで、公安警察のみならずプロの現場で広く使われている信頼性の高いイヤホンです。集会やデモでワイシャツやスーツ姿にPチャンイヤホンを装着している見た目の人を見つけたら、公安警察官かもしれません。


公安にやばいとマークされる警察の監視対象

そのような公安警察の能力は特別に警察学校などで教えられるのではなく、実践で身に付けていくそうです。「公安講習」という公安警察になるために必要な講習もあるのですが、それを受けられるのは上位成績者のみになります。

つまり、公安警察は警察組織ではエリートということ。公安警察は講習で、マルクスやレーニンなどの共産主義思想を学び、敵対意識を持つように徹底的に洗脳教育をされるのです。

このように、共産主義思想の取り締まりに始まる公安警察ですが、近年ではIS(イスラム国)などの国際テロ組織や外国人犯罪組織もやばいとマークされる監視対象。公安警察はとくに情報収集に力を入れています。

ドラマ『外事警察』(NHK)でも脚光を浴びた公安警察の外事課は、空港で出入国に目を光らす入国警備官やFBIなどの海外の警察組織とも協力して情報収集や捜査をします。しかし、公安警察と刑事部との組織的なしがらみや、警察組織特有の縦割り制などが障害になっているようです。


公安がやばい理由は監視対象拡大で巨大組織

そうした業務に従事する公安警察官の多くは「泥棒や殺人犯を捕まえなくても国は滅びないが、公安の仕事を疎かにしたら国が滅びる」という意識を持っているといわれています。

裏の実行部隊まで持つやばい巨大組織が公安警察。どれくらいやばい巨大な組織なのかといえば、警視庁の人員配置を見れば明らかです。警視庁公安部公安総務課と公安1課が抱えている人員は、1999年の時点ではそれぞれ350名程度です。それに対して、同時期の刑事部捜査1課の人員は300名弱しかいません。

こうした数字は近年、発表されていないためその後、公安警察の組織がどう推移したかは定かではありません。しかし、国際テロリストの脅威などを利用して、公安警察は監視対象を広げ、今でも膨大な人員確保をし続けていることが予想されます。


公安がやばいとマークする監視対象の違い

一方、オウム真理教関連の事件があると「公安調査庁」という耳慣れない役所名が登場することがあります。公安調査庁と公安警察がやばいとマークする監視対象の違いは何なのでしょう。

公安調査庁は、国家の安全を脅かす団体や人物についての情報を集める機関で、法務省の下に置かれています。元々は、破壊活動防止法のために作られた省庁で、当初は左翼過激派をマークして調査・監視することが主な役割でした。

国が持つ公安調査庁のような組織は情報機関と呼ばれ、世界的にはアメリカのCIA、イギリスのMI6などが有名です。日本では、ほかにも内閣が指揮する内閣情報調査室があります。


公安がやばいといわれる強制捜査や逮捕

公安調査庁や内閣情報調査室はあくまでも情報機関なので拳銃などは所持していません。また、公安調査庁の人に会ったからといって、どこかに連行されたりするやばい目に遭うことは基本的にありません。一方の公安警察は公安調査庁と違い、犯罪を見つけたりした場合は強制捜査や逮捕に踏み切ることもあるからやばいといわれるのです。

公安調査庁職員の主な仕事はマークした監視対象に関する膨大な資料を読んで整理するデスクワークといわれています。これは、インターネットや新聞・テレビなどで公開された情報を知らないと、公安調査庁職員がより深い情報までたどりつけないためです。

そして、公安調査庁にマークされると、団体の集会で写真撮影されたり、関係者へ聞き込みをされたりします。公安調査庁にマークされる団体は「調査対象団体」と呼ばれていて、左翼・右翼団体のほか宗教団体や消費者団体なども公安調査庁は幅広くマークしているようです。


公安調査庁がマークするやばい指定団体

公安調査庁が情報機関として特徴的なのは、CIAなどと違い場合によっては表に出てくることがある点です。というのも、公安調査庁には破壊活動防止法と団体規制法という2つの法律の「指定団体」については、堂々と立ち入り調査を行えるからです。

公安調査庁と深く関連する団体規制法は事実上、オウム真理教のマークを念頭に作られたもの。破壊活動防止法とともに、やばい指定団体については公安調査庁は定期的に監視して国家公安委員会へ報告する義務があります。

なお、指定団体は国家公安委員会が定めるもので、公安調査庁が興味を持つだけの調査対象団体とは大きく意味合いが異なります。現在、公安調査庁に破壊活動防止法による指定団体はなく、団体規制法の指定団体もオウム真理教関連から派生した団体のみです。


公安やばいと世間に認知された冤罪事件

世間から「公安がやばい」と認知された冤罪事件が明らかになったのは2023年。「大川原化工機事件」です。

警視庁公安部は2020年に大川原化工機の代表取締役と取締役、相談役の3名を逮捕。しかし、その捜査過程で事件をでっち上げていたやばい実態が、裁判で明らかになったのです。

この事件で公安警察は、生物兵器の製造に転用可能な噴霧乾燥機を経済産業省の許可を得ずに輸出した疑いで捜査。経済安全保障を扱う「経済班」の存在意義を示すため、功を焦ってやばい捜査手法に至ったともいわれています。

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