スマホの指紋認証がゼラチンコピーで突破できた
最もポピュラーなスマホの生体認証といえば「指紋認証」でしょう。iPhone5s以降に導入され、現在は多くのデバイスにこの機能が搭載されています。指先の指紋を認識してロックを解除する認証方法ですが、実は読み取る方法にはいくつかの種類があります。スマホの指紋認証の危険度を検証してみました。

スマホの指紋認証は静電容量方式
スマホの指紋認証は、光学センサーによって指の凹凸を判断するものや、静電容量によって判断するものなどが代表的です。最近のスマホに搭載されている指紋認証の多くは静電容量方式で、iPhoneのTouch IDもこれに分類されます。
静電容量方式の指紋認証の場合、原理的には導電性のあるもので指紋を複製すれば突破できるはずです。そこで、いつくかの素材に指紋をコピー。今回はHUAWEI P20 Liteの指紋認証を使って、スマホの指紋認証を突破できるか試してみました。
スーパーで買えるゼラチンは人間と同じ動物性タンパク質で、導電性もバッチリ。ダイソーの『お湯でやわらかくなるねんど』で指紋の型を取って、そこにゼラチンを流し込むことで指紋をコピーしました。
スマホ指紋認証に数回使うと溶ける
かなり濃い目に作るのがコツですが、ゼラチンで指紋を複製したところ、見事にスマホの指紋認証ロックを解除できました。普通のゼラチンなので、数回使うと手の熱で溶けてしまうのが難点です。
ゼラチンは耐久性に欠けるので、今度は強度のあるシリコンで試してみました。これならば、複製した指紋を何度でも使えるはず…でしたが、結果は撃沈。導電性が問題なのか、そもそも指紋とは認識されませんでした。単純に指紋の形が合っているだけでは突破できないようです。
電気を通さないことがネックであれば、導電性インクを混ぜ込んだシリコンはどうか…ということで再チャレンジ。シリコンは早く固まりましたが、結果は認証されず。理屈上では突破できるはずなので、配合の割合に問題があったのかもしれません。(文/アウトドア井上)
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