Androidのセキュリティばかりが狙われる理由
サイバー犯罪者に最も狙われているのがAndroidのスマホです。セキュリティベンダーが発表したレポートによれば、スマートフォン向けマルウェアのうち、Androidを標的とした比率が96%を占めているというのです。なぜAndroidのセキュリティが狙われるのか、その理由を見ていきましょう。

Androidのセキュリティを悪用する
なぜAndroidのセキュリティばかりが狙われるの1つの理由が、ユーザー数と市場シェアです。サイバー犯罪で多額の金を稼ぐには、多くのユーザーが利用するプラットフォームを狙うのが最も効率的。パソコンをターゲットにしたマルウェアの大半がWindows向けに作成、配布されている理由もここにあります。
Androidのセキュリティが狙われるもう1つの理由が、Android OSがオープンソースのOSであることです。システムプログラムの中身そのものが一般に公開されており、アプリの開発ツールも無償で配布されています。
オープンソースは誰でも自由にアプリを開発できてどんどん便利なアプリが生まれる土壌が作れるもの。その反面、悪意ある第三者にセキュリティ面の穴を探られるというデメリットもあります。一定水準以上のプログラミング技術を身に付ければ、誰もがAndroidのセキュリティを悪用するアプリを作成できてしまうのです。
Androidのセキュリティの危険性
Android向けに作られたアプリは、あらゆる方法で配布できる点も、サイバー犯罪者側のメリットになります。例えばiPhoneの場合、アプリを入手するためには公式のAppストアにアクセスする必要です。
Appストアで公開されているアプリはアップルの審査を受けているため、不正プログラムが混入することはまずありません。一方、AndroidはGoogle以外が運営する配布サイトは星の数ほどあり、個人のホームページで配布することも可能です。
つまり、Appleとは異なり、Googleの監視の目が届かないところで不正なアプリを配布可能。これがAndroidのセキュリティの危険性を高めているのです。
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