LINE無料スタンププレゼントでID収集する手口

LINEの無料スタンプをプレゼントすることでID収集する手口が話題になりました。台湾では20万人ものユーザーが被害にあったといいます。そんなサイバー被害にあわないためにも、どのようにしてLINEの無料スタンププレゼントでLINE IDを収集したのか、その手口を詳しく見ていきましょう。

LINE無料スタンププレゼントの手口

トークや通話が無料でできるため、スマホを中心に利用されているLINE。LINEの人気はアジアが中心のため、まだ規模は小さいものの、アジア系のサイバー犯罪者たちが活動の場として狙いを定めています。

LINE人気の一要因として取り上げられるスタンプ。LINEはトークにキャラクター画像を使うことで会話を盛り上げられるので、スタンプショップで有料のスタンプを購入するユーザーも少なくありません。

そんななかLINEの無料スタンププレゼントと引き換えに、LINE IDを収集する手口が話題になりました。サイバー犯罪者はFacebookにファンページを開設。「いいね！」をクリックしてLINE IDを書き込むと、LINEの無料スタンプがプレゼントされるという手法です。

LINE無料スタンププレゼントの目的

アクセスしたユーザーにはLINE IDの書き込みと引き換えに、ドラえもんやハローキティのような人気キャラクターのLINE無料スタンプをプレゼントされました。台湾では20万人ものユーザーがLINEの無料スタンププレゼントの被害にあったと報道されています。

LINEの無料スタンププレゼントの手口のポイントはFacebookとの連動。LINE無料スタンププレゼントの舞台となったFacebookには、ユーザーの名前、居住地域、年齢、性別、メールアドレス、職業といった個人情報が登録されています。

LINEの無料スタンププレゼントをエサにFacebookのアカウントからLINE IDを登録させることで、LINE IDとFacebook上の情報をひも付け。ユーザーを分類し、LINE上でマーケティングするための確度の高い個人情報をLINE無料スタンププレゼントで得ることができるというわけです。

LINE無料スタンププレゼントに注意

LINEの無料スタンププレゼントで集まった、Facebookの情報と組み合わせたLINE IDは、サイバー犯罪者にとって使い手のある個人情報になります。「40 代男性」といったような特定の属性で情報をまとめ、そのカテゴリのユーザーの興味に合ったスパムメッセージをLINE無料スタンププレゼントで集めたLINE IDに配信すれば、アフィリエイトによる収益を、効率よく得られるからです。

これまでスパムメールは多くが英語で配信されていたため、日本のユーザーの被害は極めて少数でした。しかし、無料スタンププレゼントで狙われたLINEの場合、日本をはじめとするアジアのユーザーが中心です。

ユーザー規模も拡大しているだけに、LINEは日本人をターゲットにしたサイバー攻撃のプラットフォームとして、無料スタンププレゼントなどの手法で今後も狙われ続ける可能性が高いのです。LINEの無料スタンプのプレゼントには注意しましょう。