アナログで楽しめるおもしろ無線のジャンルは?
無線通信というと警察・消防・自衛隊といったイメージがあります。しかし、実際には街を走るタクシーや路線バス、鉄道や旅客機などの交通機関はもちろん、ショッピングセンターやイベント会場、果ては居酒屋の店内など、身近なところで無線は使われているのです。無数の電波が24時間飛び交っています。

おもしろ無線で業界のウラ話を聞く
これらの電波をキャッチして交信内容を聞くのが「受信」という趣味。もちろん、すべての電波が聞けるわけではありません。データ通信やデジタル化された音声通信は、受信しても「ザー」というノイズが聞こえてくるだけです。
とはいえ、ここ1年で、かなりのデジタル方式の電波が聞けるようになってきました。それでも受信して音声が聞こえてくる大多数は、アナログ方式の電波です。これらの聞ける電波を「おもしろ無線」と呼んでいます。
その名の通り、聞いて面白い無線だからです。その内容は、各業界の専門的な会話や決してオモテには出てこないウラ話など。無線でなければ聞けない内容ばかりです。これらの交信を聞いて、世の中のウラ側を楽しむのが受信という趣味なのです。
交通機関のおもしろ無線が航空無線
アナログ無線が残っているおもしろ無線のジャンルは、公共機関であれば消防無線(署活系)や防災無線(市町村)、官公庁無線、ライフライン無線。消防無線は2016年にデジタル化されましたが、現場の隊員間で使われる署活系がアナログ波で残っています。
交通機関のおもしろ無線では航空無線(民間・軍用)、鉄道無線(JR・私鉄)、バス無線(路線・観光)、船舶無線(国際VHF)です。航空自衛隊が使用するミリタリーエアーバンド(軍用航空無線)はアナログ波で、その全貌を受信できます。
このほか、民間企業のおもしろ無線のアナログ無線は、レジャー無線やマスコミ無線、警備無線、レース無線です。簡易無線が使われるイベント会場は、アナログ波とデジタル波が混在。聞けるデジタル波が多いことも特徴です。
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ラジオライフ編集部

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