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乱数放送で北朝鮮からラジオ周波数で届く暗号を読み解く

かつて盛んに放送されていた北朝鮮の「乱数放送」は、2000年に廃止されました。しかし、新タイプの乱数放送が2016年に開始。新タイプの乱数放送は平壌放送のラジオの1番組として放送していますが、ダミーまたは工作員養成教材としての放送ではないかと推測されます。今も届く北朝鮮の乱数放送の「暗号」を読み解いていきましょう。乱数放送が聞ける北朝鮮のラジオ周波数も紹介します。


今も届く北朝鮮の乱数放送の「暗号」を読み解く


乱数放送は北朝鮮がラジオ周波数で暗号を送信

北朝鮮がラジオの周波数で流す乱数放送は現在は「電文」ではなく、「○○号探査隊員達のための遠隔教育大学の(科目名)復習課題」の“問題”と称して暗号を放送しています。

北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送の「○○号」には、「21号」または「27号」の数字が入り、科目名は「外国語」「化学」「金属工学」「電子工学基礎」「物理学」「機械工学」「情報技術基礎」「数学」が確認されています。

北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は5ケタの数字を1組とした電文で、それが数十組×2回放送。北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送では、それぞれ3ケタのページ数と2ケタの番号の数字が読み上げられ、工作員はそれを書き取ります。

あらかじめ工作員に与えられた書物(小説など)を使い、北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は別の数字に変換。さらに北朝鮮の工作員が所持している乱数表で、乱数放送を文字に置き換えて暗号指令を受け取るといわれます。


乱数放送は北朝鮮の工作員に向けた暗号

実際、1970年代には北朝鮮の工作員の部屋からは北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送の乱数表が押収されていました。北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送で送られる数字と組み合わせて、指令を読み取っていたと考えられます。

なお、一部において北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送が、2017年2月13日に金正恩朝鮮労働党委員長の兄・金正男氏がマレーシアで殺害された時の指令に使われたと報道されていました。しかし、北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送を行う平壌放送はマレーシアには向けていません。そして、殺害に関与したのも北朝鮮の工作員ではありません。実行犯も雇われ人です。

また、5月14日のミサイル発射予告にも北北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送が使われたとの報道がありました。しかし、ミサイルは北朝鮮から発射されているものであって、北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送で指令を受ける工作員の活動には関係がありません。ゆえに北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送の報道は誤ったものです。

今も届く北朝鮮の乱数放送の「暗号」を読み解く


乱数放送は専用周波数で暗号がほぼ毎晩

2000年以前の北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は、北朝鮮から韓国や日本に向けて送信しているラジオ局「平壌放送」を使ってほぼ毎晩流されていました。北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は、専用周波数も使って毎日のように聞くことができたものです。

北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は1つの電文が、1人の工作員を対象にした指令を意味しています。当時は北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送1回で、複数の電文が放送されることも多々ありました。いかに多くの北朝鮮の工作員が活動していたか、ラジオ周波数で暗号を流す乱数放送の電文の種類の多さでも知ることができたわけです。

また、北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送の電文は基本的には翌日に再放送されていました。それは、北朝鮮の工作員が何らかの事情でラジオ周波数で暗号を流す乱数放送を受信できなかったり、受信状態が悪くて電文の書き取りができなかったりした場合に備えての措置だったと考えられています。


乱数放送の暗号が聞ける北朝鮮ラジオ周波数

2016年に再開された北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は、2000年以前と比べると明らかに実用度が低いものになりました。北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送の頻度は1か月に4回ほど。北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送1回で電文は1つだけで、2週間後に再放送されます。つまり、北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は1か月に電文が2種類しかありません。

北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送で「1つの電文が1人の工作員を対象にした指令」であれば、工作員の数がそんなに少ないことはないでしょう。加えて、北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送の再放送が2週間後ということを勘案すると、電文に秘められた指令そのものが意味のある内容かは不明。現在、北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は偽装工作あるいは攪乱のための放送の可能性が高いといえます。

いま北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は、隔週金曜日の1時15分と隔週日曜日の0時15分から約10分間、平壌放送を通じての放送です。北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送は、日本ではAMラジオ放送657kHzと短波3320kHzが比較的良好に受信可能。ただし、北朝鮮がラジオ周波数で暗号を流す乱数放送の周波数などは変更される可能性があります。

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ラジオライフ編集部

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