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鉄道でのトラブルを察知できる「防護無線」とは

乗っている列車が突然の急停車。車掌が状況を放送しても説明は大雑把…こんな時は、鉄道無線を受信することで何が起こったのかが分かります。しかし、大都市圏のJR在来線や関東の大手私鉄を中心に、列車無線のデジタル化が進行中。しかし、「防護無線」を受信することで、重大なトラブルが発生していることは察知できるのです。


鉄道でのトラブルを察知できる「防護無線」とは

防護無線の到達距離は1km程度を想定

防護無線は、正式には「列車防護無線」と呼びます。線路内に人や物が侵入して列車の運行に支障がある場合や事故が発生した時に、列車の乗務員が運転台にある防護無線機のボタンを押して防護無線を発報、周囲を走行している列車へ無線を送信します。

防護無線を受信した列車では「ピピピ…」などの警報音。これを聞いた運転士は直ちに列車を停止させるのです。駅の非常ボタン(列車非常停止装置/列停)や、踏切の障害物を検知する装置(踏切障害物検知装置/障検)と連動している鉄道会社もあります。

周囲に危険を知らせる目的のため、防護無線の出力は1Wと強くありません。非常ブレーキをかけてから、600m以内で停止することが法令で規定されており、余裕を持たせて無線の到達距離は1km程度を想定しています。しかし、高架橋や鉄橋など見通しの良いところで発報すると、数km先まで飛ぶこともあるのです。

防護無線にアナログとデジタル方式

大都市では複数の路線が近接しているため、無関係な路線にも影響を及ぼし、列車が緊急停車してしまうことに…。このような弊害があっても、危険を回避するために「まずは止める」を実践しているのです。

防護無線の周波数は、JR在来線は各社共通の373.2750MHz、私鉄は370MHz帯に会社ごとに割当てられています。音声による通話は無く、受信すると信号音だけが聞こえてくるのです。

防護無線にはアナログ方式とデジタル方式があり、アナログ方式はトーン信号が、デジタル方式は「ザッ、ザッ…」とデジタル変調音が聞こえます。デジタル方式はIDが送出され、発報した車両が運輸指令所で分かる仕組み。デジタル列車無線のデータ波では、列車番号や発報地点が送信されます。

防護無線をキャッチしたら、緊急事態の発生。通話が聞けなくても、鉄道にトラブルがあったことは察知できるのです。(文/おだQ司令)

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