新たな手口が続々「新幹線キセル」イタチごっこ
新幹線のキセル乗車の手助けをした容疑で、大学生の男ら3人が逮捕されたことが2018年7月にニュースになりました。犯人はAKB48グループのファンで、地方で行われるイベントに参加するための節約術として、キセル行為を繰り返していたといいます。はたして、どんな手口で新幹線キセルが行われていたのでしょう。
新幹線キセルの手口は入場券を利用
アイドルファンによるキセル事件は、2017年11月にも逮捕者が出ています。一部ファンの間でこうした違法乗車は「MK(迎え)」といわれ、なかば公然と行われていたようです。
逮捕された男の供述によると、違法乗車のネットワークは全国で数百人に及ぶとのこと。遠征費を浮かすための手法として新幹線キセルが常習化していたことが伺えます。これを受けて、警察や鉄道会社でも対策に乗り出しているようです。
さて、今回行われた新幹線キセルの手口は入場券を利用したものです。具体的には、まず1人が入場券で改札を通って新幹線に乗車。手助け役の仲間が目的地の駅で待ち受けて入場券で出場させるというものです。
新幹線キセルの手口は入場券2枚重ね
新幹線キセルの手助け役は購入した入場券を2枚重ねにして新幹線の自動改札を通過し、1枚をファンに渡して出場させていたと見られています。新幹線は乗車券と特急券があるため、自動改札もキップの“2枚重ね”に対応しており、今回はその仕様を悪用された可能性があるわけです。
この新幹線キセルの最大のポイントは「入場券の2枚重ね」という不自然なキップの組み合わせで、問題なく自動改札を通過できてしまったこと。仕様変更によってこの入場券の2枚重ねがはじかれるようになったことが、今回の事件発覚のきっかけになったという一部報道もあるようです。
「入場券の2重ね」はすでに対策がなされているようですが、JR東日本の「週末パス」のような、新幹線を利用できるフリーキップを悪用したキセルも秘かに行われているといわれています。
新幹線キセルにフリーキップを利用
これはフリーキップが有人改札を通りやすいことを利用した新幹線キセルの手口。フリーキップの正規乗車で目的地に到着した協力者が“迎え”となって、キセル者に入場記録が入った入場券を渡すという手法です。
協力者は有人改札からフリーキップで一度出場し、そして購入した入場券で再入場します。その入場券を駅構内でキセル者に渡して、キセル者は出場。協力者はフリーキップで出場するわけです。
この新幹線キセルの手口は、改札口が多数ある東京駅で横行しているという話。ただし、すでに有人改札でのフリーキップのチェック強化などの対策も進んでいるといわれています。
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ラジオライフ編集部
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