中華ハンディ機BAOFENGとpofungの違い【中国製アマチュア無線機】
いま中国製アマチュア無線機で「中華ハンディ機」がブームです。中華ハンディ機とは、中国製の安価なハンディタイプのアマチュア無線機のこと。中華ハンディ機は5,000円以下で購入できる安さが最大の魅力です。安価な中華ハンディ機をラインアップしているメーカーは「BAOFENG(バオフォン)」。BAOFENGの中華ハンディ機について見ていきましょう。
中華ハンディ機はBAOFENGがブームを牽引
現在の中華ハンディ機ブームは、2011年頃に一部のアマチュア無線家が香港の通販サイトなどから、3,000円台で購入できる中国製のアマチュア無線機を個人輸入し始めたことに端を発します。コピーされた国産モデルよりも2万円近く安いので、中国製アマチュア無線機は実験・研究用として大量に輸入されました。
そして技術力のあるハムが、日本のアマチュア無線の仕様に合った改造を中国製アマチュア無線機に施して、保証を取得。晴れて合法機として中国製アマチュア無線機が運用できるようになってから、中華ハンディ機が一気にブームになりました。
中国製アマチュア無線機の中にも1万円以上する高級機もありますが、「中華ハンディ機」と呼べるのは5,000円以下で購入できる製品です。この中華ハンディ機の価格なら、壊れてしまうのを覚悟で中国製アマチュア無線機の改造や実験ができるからです。
安価な中華ハンディ機をラインアップしているメーカーは、福健省南安市にあるBAOFENG(バオフォン)。中華無線機とはBAOFENGといっても過言ではないなのです。
中華ハンディ機のBAOFENGもpofungもブランド名
中華ハンディ機の「BAOFENG」は正式にはブランド名で、メーカー名は「Fujian Nanan Baofeng Electronic Co.,Ltd」になります。2001年の起業から2013年まで、社名の「BAOFENG」を中華ハンディのブランド名としていましたが、2014年にブランド名を「pofung(ポーファン)」に変更しています。
これは北米での中国製アマチュア無線機の市場が拡大し、認知度が高まるにつれて、英語読みしやすいように、中華ハンディ機のブランド名を「pofung」にしたようです。
公式Webサイトには「pofung」と記された中国製アマチュア無線機が掲載されていますが、中華ハンディ機の「UV-5R」を日本で入手するとパッケージやボディには「BAOFENG」と記されたまま。中華ハンディ機の流通在庫がたくさんあるのでしょう。中華ハンディ機はこんなところも中国クオリティなのです。
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ラジオライフ編集部
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