知られざるネットの地下空間「ダークWeb」とは
流出した仮想通貨が取引されたことで話題になった「ダークWeb」は、いわばインターネットの地下空間のようなもの。特定のツールを使わらないとアクセスできず、匿名性が確保されているため、違法なモノを扱っているサイトも多いのもダークWebの特徴です。ダークWebについて詳しく見ていきましょう。

ダークWebは発信元の特定が困難
「ダークWeb」といえば、アクセスしただけでサイバー攻撃を受けたり、逮捕されたりする危険なネットワークと思っている人も多いでしょう。しかし、実際のダークWebは、ただの匿名ネットワークに過ぎません。
ダークWebでは、アップロードされたデータは分散&暗号化されながら送信される仕組みです。中継するPCには送信者のデータは伝えられないため、発信元を特定するのは非常に困難。こうして匿名性が確保されています。
だからこそ麻薬や銃が取引されることもありますが、はじめからこうした犯罪の温床となるためにダークWebは作られたものではありません。また、通信経路が暗号化されているからこそ、同じダークWeb上で特定の相手をサイバー攻撃することは一般的なネットワークよりもむしろ難しいのです。
大規模なダークWebは解説サイト
ダークWebといわれる匿名ネットワークには、いくつかの種類が存在。規模の大小もさまざまです。大規模なダークWebだと「Tor」「Freenet」「I2P」。これらは、TorやI2PでしかアクセスできないWebサイトがあったり、Freenetの場合は独自にネットワークが構成されていたりと、それぞれに特長があります。
こうした大規模なネットワークのダークWebは解説サイトも豊富なので、それらを見ながら設定すれば、誰でもアクセスすることは可能。見るだけなら匿名ネットとはいえ、特に危険はありません。ただし、ダウンロードは厳禁です。
また、特定の人だけがアクセスできる「Friend-to-Friend」のネットワークのダークWebは、外部の人間がアクセスする手段がほぼ無いため、犯罪の温床になっていることも多いようです。
一方で、ダークWebにはここでしか見られないコンテンツも多く、特にお宝系コンテンツなどが豊富なこともあり、そうしたコンテンツ目当てのユーザーも少なくありません。(文/d.hana)
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ラジオライフ編集部
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