イスラエルの軍事見本市で展示された兵器とは?
2018年8月29・30日、神奈川県川崎市のとどろきアリーナにて、イスラエル防衛及び国土安全保障エキスポ「ISDEF 2018」が開催されました。イスラエルが主宰する軍事見本市とあり、さまざまな物議を醸したイベントです。どのような展示がされていたのでしょうか。ISDEF 2018をリポートします。
イスラエル製カメラ付き監視ゲート
ISDEF 2018は、2020年の東京五輪を見据えたもので、主には「防衛技術の展示」がメインテーマ。イスラエルの軍事企業やイスラエル政府、日本の代理店約50の団体が参加し、展示しました。
東京オリンピックが開催される2020年には、訪日外国人を4,000万人にする計画を政府は打ち出しており、そのため、警備強化が課題となっているのです。
とはいえ、軍事製品や軍事企業が集合するというと、懸念の声が出るのは当然。警察や機動隊も出動する中、入り口にはイスラエル製のカメラ付き監視ゲートが設置されるなど、一般的な商業見本市とは異なる緊張感を漂わせていました。
軍事ドローンに電波妨害を与える
展示会では、懸念されていた武器の展示などはなく、基本的にテロ対策などの防衛アイテムが中心でした。中でも、気になったアイテムを紹介しましょう。
まずは「特殊部隊装備&防爆防護服」です。AVNON GROUPが開発する爆弾処理班用の防護服や、S.W.A.Tなどの特殊部隊向け装備になります。「ドローンバスター」は、無人爆撃機などの軍事ドローンに、電波妨害を与えて制御不能にして撃ち落とすというものです。
「車輌ストッパー」は、爆弾を積んだテロ犯のクルマやトラックを水際で防ぐモジュラー車両障壁。他にも、携帯電話回線を使用したストリーミング配信システム「LiveU」なども展示されていました。
■「暗視スコープ」おすすめ記事
FLIRは熱エネルギーを感知する暗視スコープ
暗視スコープ新世代はなんとカラー撮影ができる
暗視スコープに歴史アリ…3つの世代の特徴とは
■「暗視」おすすめ記事
スマホが暗視カメラになる「Seek Thermal」
隠しカメラになるUSBメモリは暗視撮影も可能
赤外線カメラで透視や暗視ができるメカニズムとは
赤外線カメラに改造されたLUMIXを使ってみた
■「撮影」おすすめ記事
赤外線フィルターを使った透視撮影にトライした
透視撮影が赤外線フィルターで可能になる理由
カーフィルムは透視できるか実際に試してみた
sugawara
最新記事 by sugawara (全て見る)
- 有名芸能人逮捕に見る「マトリ」の捜査手法とは - 2019年6月17日
- 外国人が増える日本で起こりうる犯罪リスクとは - 2019年5月2日
- 平成の三大未解決凶悪事件「日本版コールドケース」とは - 2019年3月28日
- 未解決事件に対する警察官の執念には相当なもの - 2019年3月18日
- 刑務所作業品で人気の「ブルースティック」とは - 2019年2月18日