ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

レーダー照射事件で使われた国際緊急周波数とは

韓国海軍による海上自衛隊の哨戒機への射撃用レーダー照射事件。その時の動画が公開されたことで、注目を集めたのが「国V121.5」「国V156.8」「Uガード」と呼称された「国際緊急周波数」です。常時聴取すべき世界共通の周波数である国際緊急周波数について詳しく見ていきましょう。


スポンサーリンク
レーダー照射事件で使われた国際緊急周波数とは

韓国駆逐艦に無線で呼びかける一部始終

2018年12月20日、日本海の能登半島沖、日本の排他的経済水域上空をパトロール中の海上自衛隊P-1哨戒機が、韓国の公船2隻と国籍不明の小型船舶の接触を発見。監視確認のため低高度で飛行したところ、韓国海軍の駆逐艦「広開土大王(クァンゲト・デワン)」から、射撃用レーダー波を照射される事件が発生。日本が抗議したところ、韓国はこれを否定しました。

同年12月28日には、防衛省がP-1の機内から撮影した動画をYouTubeで公開しました。その動画にはP-1クルーの音声も入っており、韓国駆逐艦に無線で呼びかける一部始終が聞こえてきます。

その際に使われた「国V121.5」「国V156.8」「Uガード」と呼称される周波数は、「国際緊急周波数」のこと。これは突然の呼びかけに応じられるよう、常時聴取すべき世界共通の周波数です。

韓国の駆逐艦に伝えた国際緊急周波数

「This is JAPAN NAVY,We observed that your FC antenna is directed us.What is the purpose of your act? over.(こちらは海上自衛隊です。射撃管制レーダー波を探知しましたが、そちらの目的は何ですか? どうぞ)」

このようなメッセージを韓国の駆逐艦に伝えた国際緊急周波数は、動画内で3波確認できます。時系列に沿って紹介していきましょう。

まず「国V121.5」は民間機が使用するVHF帯エアーバンドの国際緊急周波数121.500MHz。電波型式はAMモードです。AMモードはFMモードに比べて音質が劣ったり、ノイズに弱いなどのデメリットがあります。

その反面、出力の小さい電波に大きな出力の電波がカブってきても、打ち消されることなく混信音が発生し、微弱な送信局の存在を認知できる利点があるのです。これは遭難時や非常時には有効で、国際的なルールによって安全に関わる通信に使用されます。


スポンサーリンク

UHF帯エアーバンドの国際緊急周波数

「国V156.8」は、船舶が使用する国際VHFの呼び出しチャンネル(16ch)である156.800MHz(電波型式はFMモード)。外洋を航行する船舶は軍民を問わず国際VHFの無線機を装備しなければなりません。

他船や海岸局と通信するための呼び出しチャンネルが設定され、ブリッジにいる当直運航責任者は、呼び出しチャンネルを常時聴取する義務があります。レーダー照射事件では、対艦艇用の通信として航空機が使用しました。

「Uガード」は軍用機が使用するUHF帯エアーバンドの国際緊急周波数243.000MHzで、通称“ガードチャンネル”と呼ばれています。電波型式はAMモード、民間機用の121.500MHzの倍の周波数です。

UHF帯エアーバンドが対艦艇の通信に使用されたのは、海軍の艦艇も艦対艦の近距離通信用に、AMモードの電話通信装備を搭載しているため。これを使えば空対艦の通信が可能です。

243.000MHzの用途は多く、軍用機の搭乗員が緊急脱出する際に携行する、サバイバルキットにもガードチャンネル通信&ビーコン送信用のハンディ機が含まれているほど、重要な周波数なのです。

また、121.500MHzと243.000MHzには、遭難時に着水すると自動発報する救難ブイもあり、ビーコンの周波数としての用途もあります。

この記事をシェアする



あわせて読みたい記事