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3年に一度開催される海上自衛隊「観艦式」とは?

意外なほどたくさんのアナログ無線が使われているのが自衛隊のイベント。その中で2019年に注目したいのが、海上自衛隊が3年に1度開催する「観艦式」です。式典の進行には無線が必須で、アナログ波が多用されます。3年に一度開催される海上自衛隊最大のイベント「観艦式」の楽しみ方を紹介しましょう。


3年に一度開催される海上自衛隊「観艦式」とは?

艦隊が洋上ですれ違う壮大な観艦式

自衛隊の中で、最大規模の式典が陸上自衛隊の「観閲式」、海上自衛隊の「観艦式」、航空自衛隊の「航空観閲式」です。これらは3年に1回、持ち回りで実施されています。

そして、2019年は観艦式の開催年で、11月1日の自衛隊記念日前の10月中に行われます(抽選による乗艦見学あり)。観艦式は、観閲官である内閣総理大臣が座乗した観閲艦隊と受閲艦隊が相模湾の沖合に集結。艦隊が洋上ですれ違う壮大なイベントです。式典の進行には無線が必須で、アナログ波が多用されます。

陸地から離れた沖合で行うものの、艦隊上空を受閲飛行する航空部隊のエアーバンドは海岸でも受信可能です。なお、洋上には管制波の割当てが無いので、非公開周波数が使われます。

最初に天候偵察機が観艦式を実施する海域の上空と、航空部隊が待機する空域の天候をリポート。天候偵察機は早い時刻から飛行するので、サーチをして早々に使用周波数を判明させるのがコツです。

観艦式には陸・海・空自衛隊の航空部隊が参加。機種別に編隊を組み、観閲艦隊の上空を、指揮官機を先頭に航過します。ちなみに、指揮官機は海上自衛隊のP-3Cが担ってきましたが、2019年はP-1になるでしょう。

指揮官機は各編隊に、航過時刻や待機空域の出発時刻の照合をするために、エアーバンドで交信します。また、待機空域での編隊内の連絡波は、編隊ごとに個別に設定され、航空自衛隊は多くの場合、ホールディング中にGCI波でレーダーモニターの支援を受けます。

観艦式にブルーインパルスが参加

2015年の前回は、ブルーインパルスが観艦式に初めて参加し、洋上での展示飛行を実施しました。その際は、埼玉県の入間基地を離陸後に「横田DEP」(363.800MHz)にコンタクトし、GCI波にスイッチしています(GCI波は待機空域でのレーダーアドバイザリー用と、艦隊上空での展示飛行用の2波を使用)。展示飛行終了後は、「横田APP」(118.300MHz)という流れで、入間基地に帰投しました。

艦艇の交信は、VHF帯とUHF帯のエアーバンドを使うことが多く、いずれも非公開周波数です。サーチで探し出しますが、交信には略号や専門用語が多く難解な部分も…。それでも、祝砲やデコイ発射のタイミング、艦隊運動が事前に分かるので楽しさは倍増します。

観艦式では国際VHFも使われます。主に安全確保のためで、周辺海域を警備する自衛艦が他の船舶と交信するのです。呼び出しチャンネル(16ch:156.800MHz)から、通話用のチャンネル(多くの場合、6ch:156.300MHz)へと移ります。

自衛艦のコールサインは「自衛艦+艦名」なので、すぐに分かるでしょう。また、実施海域に侵入して来る船舶に、上空で警戒中のヘリから国際VHFで警告を発することもあります。観艦式では、国際VHFを一緒に受信するのも一興です。まずは、2019年8月に始まる、乗艦希望の応募ハガキを出すことから始めましょう。(文/真田幸雄)

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