ブルーインパルス無線で松島基地での周波数とは
日本で一番有名な航空自衛隊基地といわれるのが松島基地です。東日本大震災の被災から復活したことはもちろん、第4航空団飛行群・第11飛行隊、通称「ブルーインパルス」のベースとして、さまざまなメディアに登場しています。松島基地は過去にはアラート部隊が所属したこともありますが、基本的には戦後から訓練部隊の基地として成長してきました。ブルーインパルス無線で松島基地での周波数を見ていきましょう。
ブルーインパルス無線は松島基地公式サイト
松島基地には現在、F-2戦闘機のパイロットを養成する航空教育集団第4航空団・第21飛行隊が所属しており、F-2Bによる訓練飛行が日々行われています。
一方、ブルーインパルスの基地上空訓練は、基地公式Webサイトで公表されています(毎週金曜夕方に翌週分を発表)。これを参考に多くのファンがブルーインパルス無線を目当てに松島基地周辺に詰めかけます。
松島基地周辺にはいくつもの撮影ポイントがあるのですが、中でも人気なのはブルーインパルスのハンガー横の防潮堤。ハンガー前のエプロンに整列したブルーインパルスの機体やパイロットの様子が見られ、また基地上空訓練のショーセンター(展示飛行の基準点)となることが多いため、訓練飛行が見やすいというのもメリットです。
ブルーインパルス無線の松島基地での周波数
ここから歩いて行ける滑走路端の休耕田付近は、滑走路07運用時に5番機の離陸で、「ローアングルキューバン」が行われた時には、ブルーインパルスのスモーク浴ができる貴重な(?)ポイントになります。西側にあるタワー下ポイントは、ブルーインパルスのタキシングの様子を間近で見られるので人気です。
航空祭で展示飛行する時のブルーインパルス無線は、プリタクシーチェックからフライトまで周波数を変更しないのですが、松島基地上空訓練では「松島GND」→「松島TWR」と、通常の航空管制と同じ流れで周波数を変更。ブルーインパルス無線は離陸前に316.000MHzの「松島RDR」に変更し、この周波数で訓練を行います。
松島基地上空の訓練以外に、金華山沖の空域で訓練を実施することもあり、この際のブルーインパルス無線は周波数316.000MHzを使用する場合と、GCIに変更する2通りがあります。このほか、ブルーインパルス無線はボールチャンネルを使うこともありますが、使用頻度はそれほど高くないようです。
ブルーインパルスJr.無線の松島基地航空祭の周波数
松島基地航空祭で見られる「ブルーインパルスJr.」による展示走行でも無線が使用されています。これは宮城県松島基地所属のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の、整備クルーのクラブ活動として行われています。
3輪スクーターにブルーインパルスを模した外装を付けた6台が、アクロバット走行する「展示走行」です。ブルーインパルスJr.は一糸乱れぬ編隊走行に加え、本家をパロディにした課目を披露します。
ブルーインパルスJr.は、ホンダの3輪スクーター「ジャイロキャノピー」の改造車で編成されています。なお、ブルーインパルスJr.のアクロバット走行は、編隊長から無線による指示で動いており、周波数は非公開なのですが、422MHz帯の特定小電力無線を使っていることは判明しています。
ブルーインパルスの無線交信の周波数は予行と同じ
ブルーインパルスは航空祭だけではなく、自治体のイベントなどで祝賀飛行をするケースが急増しています。航空祭が開催される基地には管制施設があるので、ブルーインパルスの無線交信はその基地に割当てられた管制波の周波数を使用します。
例年同じ傾向にあるのですが、ブルーインパルスが無線交信にどの周波数を使用するかは、ケースバイケースなので断言できません。ブルーインパルスが無線交信に使用する周波数は、航空祭の最中に探すことになります。
ブルーインパルスが無線交信する周波数を余裕をもって探すためには、航空祭の予行を狙いましょう。ブルーインパルスは、航空祭の前日か前々日に会場となる基地に飛来。そして前日には、ブルーインパルスは基地の上空で航空祭と同じアクロバット飛行を実施。このブルーインパルス予行で無線交信に使用された周波数波は、航空祭当日でも使われます。
航空祭でのブルーインパルスが無線交信する周波数には、大きな特徴があります。他機の展示飛行とは異なり、ブルーインパルスの無線交信は1つの周波数でGNDとTWRと交信するのです。
ブルーインパルスの無線交信の周波数を探す
管制の手順に従うのなら、GNDからTWRへと周波数が変わっていくのですが、ブルーインパルスは最初から最後まで1つの周波数を無線交信に使い続けます。なので、ブルーインパルスが無線交信する周波数は1波を見つければ事足りるのは、ありがたいところです。
多くの航空祭ではブルーインパルスが無線交信する周波数に、その基地のTWRの主用波を使います。しかし、突然の変更もあるので、開催基地の割当て周波数をすべてメモリーして、ブルーインパルスの無線交信をスキャンするのがベスト。展示飛行中に受信状態が悪化して、ブルーインパルスが途中で無線交信の周波数を変えることもあるからです。
ブルーインパルスの交信を始めるタイミングは、エンジンをスタートしてプリタクシーチェックと呼ばれる点検を始め、無線機のチェックをする時です。ブルーインパルスのプリタクシーチェック中に割当て周波数をスキャンをすれば、ランディングライトが点いて、キャノピーが閉まるまでに、一連の無線交信が受信できているはず。航空祭でのブルーインパルスが無線交信する周波数探しは、このタイミングがポイントです。
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ラジオライフ編集部
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