航空無線の周波数を受信できる小型ラジオが5千円以下
航空機のパイロットと空港にいる管制官との無線交信が「航空無線」です。航空を意味するAIRと無線の周波数帯を表すBANDを組み合わせて「エアーバンド」と呼ばれることもあります。航空無線の周波数を聞くには基本的には受信機が必要。ただし、5千円以下で買える小型ラジオで航空無線の周波数が受信ができるのです。

航空無線の周波数を聞く受信機は2万円以上
航空無線の周波数は用途に応じて細分化されるのですが、単に「航空無線を受信する」とした時は、パイロットと管制官の交信を意味します。この周波数を聞いて楽しむのが、航空無線の楽しみ方です。
私たち第三者が、無線通信を聞くことは非合法な盗聴と思われがちですが、これは“傍受”と呼ばれる合法的な行為。電波の法律である電波法に明記されています。航空無線の周波数を聞くことは何ら問題ありません。
そればかりでなく、空港の管制を実施している国土交通省航空局のWebサイトには、航空無線の受信を推奨するページがあり、具体的な周波数と交信例を出して、航空管制を解説しています。
とはいえ、航空無線の周波数を聞くための受信機は入門用でも2万円以上するので、気軽に買えるものではありません。なんとかお金を貯めて買うしかないのですが、航空無線の周波数の受信に限るなら、別の選択肢があります。
航空無線の周波数が受信できる中華ラジオ
中華ラジオと呼ばれる中国製の小型ラジオの中に、航空無線の周波数帯である118~137MHzを受信できる機種があるのです。それが朝日電器が販売する「ER-C57WR」になります。
このラジオは一般的なAM/FMラジオ放送の周波数に加えて、海外ラジオ放送が聞ける短波帯の周波数と航空無線の周波数の受信機能を備えた4バンドラジオです。航空無線の周波数の受信はオマケのように思われがちですが、48.5cmのロッドアンテナを装備して、実用レベルの感度を得ています。
ラジオには無くて、受信機に必携のスケルチ機能を搭載するなど、航空無線の周波数の受信のための機能も充実。実勢価格は4,910円と5千円以下なので、受信機を買う前に航空無線の周波数を聞いてみたい人にはオススメです。
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ラジオライフ編集部

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