エアーバンドが楽しめる5千円ラジオの感度は?
エアーバンドの電波をキャッチするために必要なのが受信機。しかし、安い製品でも1万円台後半なので、初めて買う人は「高い」という印象を抱くのは仕方がないことでしょう。そこで手頃な価格で、エアーバンド受信を始められる中華ラジオが「ER-C57WR」。その性能をチェックしてみました。

エアーバンドは実用になる感度
エアーバンドが聞けるBCLラジオ「ER-C57WR」は、日本の朝日電器が取り扱っている製品。ELPAブランドのラジオとして、家電量販店やWeb通販で広く販売され入手は簡単です。
ER-C57WRはVHF帯に限られますが、エアーバンドの周波数帯をカバー。そして、交信が無い時の「ザー」というノイズを抑えるスケルチ機能を搭載しています。それでいて実勢価格は4,780円です。
ハンディ受信機のベストセラーであるアイコム「IC-R6」の実勢価格が22,800円なので、かなりお手頃なプライス。そこで、ER-C57WRの実力を探るため、あえて同じ土俵で両機の受信性能を比べてみました。
まず受信感度は比べるまでもなくIC-R6の方が上なのですが、ERC57WRがひどく劣るというものではなく、実用になる感度を有しています。ラジオのオマケ的な受信機能と考えれば十分に優秀です。
エアーバンドの音質はラジオが上
ER-C57WRの特徴であるスケルチ機能の感触は、電波が出ているのにスピーカーから音が出力されない“頭切れ”が長く感じられます。
ただ、バッテリーセーブ(受信機を間欠動作させることで電池の消耗を軽減させる機能)を働かせたIC-R6も、短時間ではありますが、それなりに頭切れが発生するので、大して変わらないという印象です。
なお、ER-C57WRは交信が終わった後にスケルチが閉じるまで、やや時間がかかります(ノイズが聞こえる)。また、今回使用した製品固有の問題かもしれませんが、ER-C57WRでスケルチを作動させている時、エアーバンドの交信が始まってすぐに音が一瞬途切れることがありました。
スピーカーからエアーバンドの音質は、圧倒的にER-C57WRの方が上。さすがはラジオです。スピーカーの大きさが全く違うので、その分の差が出ているのでしょう。(文/名須川優)
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ラジオライフ編集部

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