駐車違反で警察が取り締まらない場所があった？

基本的に放置車両が駐車違反として取り締まりを受けるのは公道のみ。このため、道路や歩道に面した私有地や植え込みに車両がある場合、駐車違反として取り締まらないケースがあるといいます。しかし、自治体によって解釈はさまざま。駐車違反で警察が取り締まらない場所を見ていきましょう。

駐車違反を取り締まるのは公道

駐車違反についての警察の内部資料には「歩道に駐車している二輪車は違反として処理されるが、街路樹などの植え込みに両輪が入っている場合、違反とはいえず処理することができない」とあります。

駐車違反を取り締まるのは公道のみ、植え込みは公道ではないというわけです。そこで、東京都内では植え込みに駐車できないよう柵を設けているところ場所が増えています。また、植え込みに両輪が入っていても、埼玉県では違反車両扱いでNGになるようです。この辺りは警察にも解釈の違いがあります。

なお、駐車監視員は、自転車と一緒に駐車されているバイクは、取り締まりを避けがち。違反車両を撮影する時も、自転車が一緒に写らないようアングルに注意します。自転車がとまっているのになぜバイクはダメなのかと、モメるケースが多いことがその理由です。

植え込み問題同様、駐車監視員や警察が頭を悩ませることの多いのが私有地問題です。私有地は公道ではないため、二輪車はタイヤ1つまたいでいるだけで、駐車違反の取り締まりを逃れるケースもあるようです。

また、最近増えているのが公開空地の問題です。一般に解放され、誰でも自由に歩行できる公開空地を設けることで、高層ビルなどを建設する際に規制が緩くなるため都心では割と目につきます。公開空地は今のところ道路ではないので、駐車違反の取り締まり対象とはなっていません。

ただし、ここを歩道とみなす自治体だと駐車違反の対象となる場合もあります。また、公開空地といえども土地の所有者がいるわけで、通常の駐車違反として取り締まることはありませんが、土地の所有者が警察に通報する危険性はあるのです。いずれにしても、迷惑駐車は通行の妨げとなるのでやめましょう。

ラジオライフ編集部：三才ブックス

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