警察官の拳銃は「サクラ」が日本の現行モデル
日本の警察官の拳銃は5連発の「サクラ」が現行モデルです。そんな日本の警察官が使用する拳銃の現行モデル、及び調達終了後もいまだに現役配備されている拳銃のモデルガンを紹介しましょう。日本の警察官の拳銃「サクラ」と外観上はほぼ同一ですが、アクティブにサバゲを楽しむならエアガン、構造のリアルさを愛でるならモデルガンがオススメです。
警察官の拳銃の日本の現行モデルはサクラ
登場から早10年となった日本の警察官の拳銃の現行モデルが「M360J SAKURA(サクラ)」です。日本の警察官の拳銃サクラは、S&W社製の5連発リボルバー。サクラはフィンガースパー付きのグリップやランヤードリンクなど、日本警察仕様に独自改修された拳銃です。サクラは2006年より日本の警察官の拳銃として調達開始されました。日本の警察官の拳銃サクラのモデルガンの実勢価格は27,360円です。
日本の警察官の拳銃「ニューナンブM60」は1960年より調達が開始されたミネベア製の国産リボルバー。絶版モデルの日本の警察官の拳銃ですが、命中精度が高い個体を選抜射手用に残しているといわれています。日本の警察官の拳銃ニューナンブのモデルガンの実勢価格は18,800円。ニューナンブの名称は、日本の銃器開発の第一人者である南部麒次郎に由来しています。
ニューナンブは1990年代に日本の警察官の拳銃としては生産終了となりましたが、現在でも多数が運用されているようです。また、命中精度が高い個体を選抜射手用に警察官がこの拳銃を残しているといわれています。特に3インチモデルの拳銃は命中精度が高く、射撃大会用に選抜選手の警察官が携帯していることが多いようです。
警察官の拳銃でサクラは1発目が空砲?
日本の警察官の拳銃「M37エアウェイト」は、ニューナンブM60の生産終了後に大量導入された、S&W社製のリボルバー。アルミ合金を多用して軽い警察官の拳銃だったものの、強度に問題があったという話もあります。何発か打つとシリンダー基部に亀裂が入る事例が頻発し、現在は日本の警察官の拳銃としては調達が中止されています。日本の警察官の拳銃M37エアウェイトのモデルガンの実勢価格は27,360円です。
3種類いずれの拳銃にもグリップの下には、日本の警察官仕様のランヤードリングが付属。ランヤードとは、金属の芯が入ったカールコードで「拳銃つりひも」と呼ばれるものです。拳銃に付けたランヤードと帯革と連結することで警察官は紛失や強奪を防ぎます。
日本の警察官の拳銃は一部でいわれるように「1発目は空砲」という事実はなく、現行のサクラを含めて5発の実弾をフル装填して携帯しています。私服警察官などの拳銃はリボルバーではなく小型のオートマチックを装備しますが、その場合も支給弾は5発。日本の警察官は拳銃の予備弾は携行しません。
警察官の拳銃でSPはサクラでなくグロック
日本のSPの警察官が愛用している拳銃が「SIG P230JP」。日本のSP警察官が愛用するSIG社製の32口径小型オートマチックで、1995年頃から配備開始された拳銃です。日本のSP警察官専用の拳銃というわけではなく、一部の制服警察官や私服警察官にも支給されています。日本のSP警察官が愛用する拳銃SIG P230JPのモデルガンの実勢価格は19,800円です。
日本の警察官の拳銃で「特殊けん銃」と称され、各国の特殊部隊も使用する高精度なハンドガンが「SIG SAUER P226」。平成26(2014)年度予算で警察官の拳銃の整備用工具キットの調達が確認されています。警察官の拳銃SIG SAUER P226のモデルガンの実勢価格は22,320円です。
日本の警察官の拳銃で「グロック17」はSPや警衛官などに配備されているグロック社製の大型ハンドガン。軽量なポリマーフレームや、扱いやすいトリガーセーフティなど日本の警察官独自の仕様を備えている拳銃です。日本の警察官の拳銃グロック17のモデルガンの実勢価格は23,810円です。
警察官の拳銃サクラは日本で約9万2千円
日本警察の特殊部隊「SAT」で主力ハンドガンとして採用されている拳銃「H&K USP」はドイツのHK社製。日本の警察官の特殊けん銃の1つです。2007年に公開された警視庁SATの映像でも確認できる警察の拳銃です。警察官の拳銃H&K USPのモデルガンの実勢価格は22,320円。モデルガンについての問い合わせ先は「フロンティア本店」となります。
日本の警察官の拳銃「M360Jサクラ」の実際の価格はいくらするのでしょう。日本の警察官の拳銃は、毎年警察庁が全国分をまとめて一括購入。そこから各都道府県警に拳銃は配布され、現場の警察官に貸し出されます。
警察庁の資料によると、2016年度の場合、警察庁は銃器を3920丁を購入。そして、日本の警察官の拳銃サクラを納入していると思われる会社に約3億6千万円を支払っています。丁数には別な銃もわずかに含まれるため、日本の警察官の拳銃サクラ分を3900丁と計算すると1丁あたりの価格は約9万2千円となりました。
警察用語で拳銃をなぜ「チャカ」と呼ぶ?
日本の警察官の拳銃サクラの価格が適正かどうか、スミス&ウェッソンのWebサイトを見てみましょう。すると、M360の定価が掲載されており770ドル。日本円に直すと約8万5千円です。日本の警察官の拳銃の警察庁の購入金額は、アメリカでの定価の約1割増しという計算です。
ところで、日本で警察官が拳銃を「チャカ」と呼ぶのはなぜでしょう。警察用語のチャカの語源は、拳銃の引き金を引くときの「カチャッ」という音をひっくり返したものといわれています。
現在では拳銃のことは警察用語で「腰道具」と呼ぶのが一般的だといいます。これはチャカが広く知られてしまったので、警察用語として拳銃の隠語の意味をなさなくなってしまったからです。ちなみに警察用語で「腰まわり」は手錠や拳銃、警棒など帯革に付ける装備一式のことになります。
警察官の拳銃で自ら隊にオートマチック
警視庁の地域部に所属する自動車警ら隊、通称“自ら隊(じらたい)”。第一・第二・第八方面・第九方面の各自動車警ら隊が4隊あり、黒白パトカーに制服警察官の2名乗務でパトロールしています。所轄の警らパトカーと同じように見えますが、隊員は“ばんかけ”と呼ばれる職務質問のエキスパートです。
そんな自ら隊の警察官に、オリンピック警備の対策としてオートマチック拳銃の「グロック45」が配備されました。これを上部が開いたサファリランドタイプの国産ホルスターに入れて携行していたのです。
しかし、小型リボルバー拳銃(回転式拳銃)を主に運用してきた、日本の警察ならではの問題が発生します。それは警察官に配備された拳銃の「ランヤード(吊り紐)の破損」と「マガジン(弾倉)の脱落」です。
警察官の拳銃として配備されたグロック45回収
運用中に発生した2つの問題によって、警視庁の自ら隊の警察官に配備された拳銃・グロック45は東京オリンピックの警備終了後に回収。代わりに自ら隊の警察官の拳銃は、おなじみの“サクラ”こと「M360J」に差し替えられました。
隊にもよりますが、自ら隊の警察官でグロック45を拳銃として運用していたのは1か月ほどだったようです。警察官から回収された拳銃は、どこかにまとめて保管されているといいます。将来的な全面交換、あるいはオリンピック級のイベント対策として使われるのでしょうか。
グロックは、ミリタリーや民間、そしてLE(Law Enforcement/法執行機関)ユースでも、世界的なベストセラーの拳銃ですが、日本の警察が本格的に運用するにはもう少し時間が必要なようです。
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