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公安警察のスパイ獲得工作は断れない状況を作る

泥棒や殺人事件の捜査を行うのがいわゆる刑事警察。一方の公安警察が担当するのは、国家の社会秩序を乱す恐れがある組織や団体の監視・調査です。公安警察官の多くは「泥棒や殺人犯を捕まえなくても国は滅びないが、公安の仕事を疎かにしたら国が滅びる」という意識を持っているといいます。


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公安警察のスパイ獲得工作は断れない状況を作る

公安警察はスパイから情報を得る

そんな公安警察を描いたテレビドラマで、自ら対象組織に潜入して工作活動をしている場面を見たことがあるはず。しかし、実際には少し違うようです。公安警察官は団体の党員やシンパに近づいてスパイに仕立て上げ、対象団体の情報を得ています。

公安警察によるスパイ獲得工作は時間と手間がかかったもので、まずはスパイに仕立てる人物の選定からスタート。相手の対象組織での地位、活動状況、性格、出世の可能性を吟味し、自然な接触が可能か、秘密を守りそうか、犯罪傾向はないかなどを含めて工作対象者を選定するのです。

そして、そこから3~6か月かけて尾行、張り込み、ゴミ漁りなどを行い、趣味嗜好、人間関係、生活リズム、性格などを把握し、実際に接触した時の対処方法を検討します。そして偶然を装って近づき、仲よくなった頃合いを見計り、自分が公安警察官であることを告げるのです。

別の公安警察官が獲得工作を撮影

その頃には、金銭的にも人情的にも、所属組織における立場的にも断れない状況に陥っているという寸法。公安警察官は事前の調査で行動範囲や趣味嗜好を把握しているだけに、偶然を装った再会や、親近感を抱かせることは造作もないことです。

金銭の提供に関しては、食事をおごったり酒代をおごったり、生活に困っているようならまとまったカネを貸したりと、どちらかといえば先輩・後輩関係のような雰囲気の中で渡すことが多いといいます。お金ではなく、人間関係の構築が重視されているのです。

公安のスパイ獲得工作は、これだけでは終わりません。一連の獲得工作をする間に、別の公安警察官が、接触の様子や金銭を受け渡している様子を撮影していることもあります。

スパイが公安警察への協力を拒めば、その写真を組織に送ると脅すわけです。こうして立体的に断り切れない状況を作り上げていくのが、公安警察の手口といえます。ひとたび狙われれば、選択肢は「進んで協力するか」「渋々協力するか」「協力せざる得ないか」の3択になるワケです。

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