駐禁でも見張役がいると監視員が取締れない理由
同じように駐禁をしているクルマでも、駐車違反ステッカーが貼られたり貼られなかったり…。駐車監視員による駐禁の取り締まりは、交通の支障となる違法駐車よりもステッカーを貼りやすいものが優先されがちです。駐禁していても、見張役や同乗者がいると駐車監視員が取り締まれない理由を見ていきましょう。
駐禁で監視員が取締るのは放置車両
駐禁していても「駐車監視員が来た」と見張役から報告を受けてすぐクルマに戻るというケース。実は、駐車監視員は取り締まりを行うことができません。禁止場所に駐車すること自体が違反ですが、駐車監視員は「放置車両」でなければ取り締まることができないからです。
放置車両とは、違法駐車の車両で運転者が離れて直ちに運転できない状態にあることです。運転できる人が車内またはすぐそばにいると、放置車両ではないということになります。このため、駐車監視員は駐禁を取り締まることができません。
実際、駐禁ステッカーを貼り付けた数より、貼り付ける前に運転者が戻ってきてセーフとなった数の方が2倍以上も多いという警察庁のデータもあります。
それでは、駐禁のクルマに運転できないような子どもでも、とにかく人が乗っている状態だった時、駐車監視員はどういう対応を取るのでしょうか。
駐禁で人が乗っている場合の対応
監視員は車内にいる人の免許証まで確認しません。免許がなくても誰かいれば事実上、取り締まらないケースが多いといいます。乗っているのが小学生の場合は完全にアウトですが、後でトラブルになることを嫌い、人間が乗っていればセーフとする駐車監視員もいるようです。
ただし、悪質な場合は駐車監視員が警察に連絡するケースもあります。警察官が臨場すれば、駐停車違反としてキップを切ることが可能。見張役や同乗者がいたとしても、取り締まられる可能性があるのです。
以前、マネキンを毛布でくるんで足だけむき出しにし、あたかも人がいるように見せかけたケースもありました。このケースでは、悪質な駐禁逃れとして駐車違反の取り締まりを受けてニュースになりました。いずれにしても、駐禁は迷惑なだけでなく危険を伴うことがあります。違法駐車はやめましょう。
■「駐禁」おすすめ記事
駐車禁止を警察が取り締まれない「植え込み」
駐禁をとられても警察に出頭する必要はない
路上駐車をしても違反キップを切られない場所
駐禁ステッカーは破り捨てても何の問題もない
駐車違反「放置車両確認標章」で確認すべきこと
■「交通違反」おすすめ記事
交通違反の赤キップと青キップの違いとは?
交通違反の点数は減点ではなく加点するシステム
白バイ隊員がそっと教えるスピード違反の交渉術
一時停止違反は証拠がないと警察は立証できない
速度違反で15km/h未満で捕まる可能性はほぼゼロ
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- NHK受信料は自宅と車それぞれ契約が必要だった - 2024年11月24日
- B-CASカードを抜くとテレビが映らなくなる理由 - 2024年11月24日
- ゲームバーの録画が画面真っ黒になる場合の対策 - 2024年11月23日
- NHK受信料不要のチューナーレステレビに落し穴 - 2024年11月23日
- テレビ「L字テロップ」録画すると消せるのか? - 2024年11月23日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
駐禁を緑のおじさんがスルーした場所しない場所
パトカーは駐車違反やスピード違反の対象になるのか?
レンタカーの駐禁は出頭しないと違約金が発生?
駐車違反の私有地問題と植え込み問題って何だ?
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]