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警察の科学捜査「鑑識」と「科捜研」の違いとは

犯罪現場で採取された遺留品はまず「鑑識」で分析が行われますが、すべてが鑑定されるわけではありません。より正確な分析が必要となった時、送られるのが科学捜査の研究や鑑定を行う機関「科学捜査研究所(科捜研)」です。警察の科学捜査において、鑑識と科捜研にはどのような違いがあるのでしょうか。


警察の科学捜査「鑑識」と「科捜研」の違いとは

鑑識の指紋鑑定も立派な科学捜査

警察による事件捜査で今や欠かせないのが科学捜査です。科学捜査は人間の思惑が介入しない中立の立場として、事件解決に大いに役立っています。科学捜査と聞くとDNA鑑定などが思い浮かびますが、指紋鑑定も立派な科学捜査です。

殺人現場では、血痕からも大きな手がかりが得られます。現場に残された血の形状によって、どんな凶器が使われたか、どのようなケガを負ったかなどが推測可能。犯行状況の大きな手がかりになるのです。

交通事故や火災の鑑定も、警察の科学捜査の一つ。交通事故は路上にできたタイヤ痕やオイル痕、車両の傷などから衝突速度や加害車両の特定ができます。火災鑑定では、ガソリンなどの燃焼促進剤が現場の壁や木材などから検出されるか調べます。

そんな警察の科学捜査では、鑑識と科捜研で役割が違っています。科学捜査の役割分担としては、指紋や足跡の鑑定、交通鑑識などが鑑識。DNA解析、音声解析、血液型判定、筆跡鑑定、銃器、爆発物、火災などは科捜研です。

鑑識による指紋鑑定1件0.1秒未満

ちなみに、鑑識の代表的な科学捜査となる指紋鑑定は、かつては1つ1つ目で見て判断していたため、膨大な時間を要する作業でした。現在は「自動指紋識別システム」は1件につき0.1秒未満という速さで指紋の照合が可能です。

具体的には、指紋をまずスキャナーやカメラで撮影してPCに画像として取り込みます。そして「自動指紋識別システム」を使って指紋の照合を行うのです。基本的には特徴点が12点以上一致すれば同一とみなされます。

科捜研の代表的な科学捜査であるDNA解析においては、体液や毛根など体のどの細胞から採取してもDNAは同一。唾液が付着したタバコや皮脂が付いた眼鏡、指紋などからも検出できるのです。

そして、膨大なDNA情報の中から20ほどの部位の塩基の繰り返しパターンが、容疑者のものと一致しているかを判定します。20数年前の導入直後と比べ、現在は判定するDNAの部位が増え、検査手法の改良もあって精度が格段に向上しています。

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