アルコール分解アイテムの効果を体を張って検証
2007年9月の道交法改正で、酒気帯び運転の刑事罰が「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」となるなど、厳罰化が進む飲酒運転。飲酒運転は絶対NGですが、飲酒後のアルコールは早く抜けるに越したことはありません。翌日にお酒を残さないためのアルコール分解アイテムを体を張ってチェックしました。
アルコール分解を促進する薬やサプリ
「飲んだら乗るな」は当たり前ですが、前日に飲んだお酒がなかなか抜けないのは困ります。うっかり飲酒運転…なんて事態を回避するために役立ちそうなのが、アルコール分解を促進するという薬やサプリです。ここではアルコールを素早く抜くために、何を摂取すべきかを6つのアイテムで比較検証しました。
被験者は40歳男性。実験方法は、10分程度かけて発泡酒350ml1本(アルコール度数5%)を飲酒し、10分後にアルコール分解に効果があるといわれている薬やサプリを摂取。15分ごとに吸気中のアルコール濃度を測定し、2時間後までの数値を比較しました。
今回のアルコール分解実験に使用したアルコール検知器は、官公庁でも採用されている中央自動車工業「ソシアックα SC-402」。その精度は警察お墨付きです。実勢価格は11,600円となります。
アルコール分解で入手しやすいアイテム
まずは、飲酒後に薬やサプリを一切口にせずに、アルコールが自然にアルコール分解される推移をチェック。15分後は0.53mg/lと非常に高い数値でしたが、約1時間後には酒気帯びの基準値である0.15mg/lを下回る値まで低下。約2時間後にはゼロになりました。これを基準に、それぞれのアルコール分解アイテムの効果を比較してみましょう。
大塚製薬の「ポカリスエット」は、肝臓がアルコールを分解するのに必要な糖分と水分を兼ね備えた、スポーツドリンクの代表格。摂取後15分程度で値の低下が見られ、45分で酒気帯びの基準値を下回りました。
発泡酒350mlに対してポカリが500mlと、用量は多いですが、入手のしやすさと即効性という意味では使い勝手の良いアルコール分解アイテムといえるでしょう。数値がゼロになったのは105分後でした。実勢価格は110円です。
アルコール分解アイテムの定番といえばウコン。中でも特に強力そうなゼリア新薬の「ヘパリーゼWプレミアム極」をチョイス。肝臓エキスを400mg配合し、ウコンに至っては吸収率を高めるためにコショウ抽出物でブーストされています。
コンビニ売りで1本1,000円近いながらも、価格なりのアルコール分解効果はアリ。スタートダッシュは遅いものの、90分後と最も速く値がゼロになりました。実勢価格は950円です。
アルコール分解に肝臓への糖分は必須
エスエス製薬の「ハイチオールCプラス2」は、シミや疲れを“代謝”によって改善するという第3類医薬品。ビタミンCも含んでおり、二日酔いの改善にも効果があるといいます。
結果は、幸先よく30分で酒気帯びの基準値まで低下。途中でアルコール分解効果が切れたのか一瞬上昇に転じるも、その後再び下がって120分で数値がゼロになりました。吸収に時間がかかるのか、下がり方は緩やか。実勢価格は1,078円です。
コンタツの「琉球酒豪伝説」はAmazonで見つけた、いかにもなネーミングのアルコール分解アイテム。琉球大学と共同研究したという商品で、主成分はウコンエキス、二日酔いや美容に効果があるようです。数値としては何も飲んでいない時とほぼ同じ推移。とはいえ、翌日はスッキリ目覚めることができました。実勢価格は1,762円です。
肝臓でアルコールを分解するのに糖分は必須。ならば純粋な糖分である「ブドウ糖」だけをアルコール分解アイテムとして摂取するのは、どうでしょう。
飲酒後に1粒摂取すると、直後に値が低下。しかし、途中でアルコール分解効果が切れたのか45分ごろから逆に急上昇してしまいました。即効性という意味では非常に優秀だったので、断続的に摂取し続ければアルコール分解効果が出るかもしれません。大丸本舗のブドウ糖は実勢価格203円です。(文/pusai)
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ラジオライフ編集部
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