交通機動隊の覆面パトカーの違いを知っておくべき理由
警察業務の交通部門を担当するのが「交通部」。そして、交通部の花形部署といわれるのが「交通機動隊（交機）」と「高速道路交通警察隊（高速隊）」です。交通機動隊と高速隊のパトカーは、一般道を警らしているパトカーとは「似て非なるもの」。彼らが使う交通パトカーを覆面パトカー含めて詳しく見ていきましょう。
交通機動隊のパトカーと高速隊の大きな違い
パトカーや白バイを使って交通違反の取り締まりを行う「交通機動隊」と「高速隊」のパトカーの大きな違いは、交通機動隊が一般道を担当し、高速隊は高速道路や有料道路を担当することにあります。
ただし、交通機動隊のパトカーが交通違反の取り締まりを専門とするのに対し、高速隊は事故処理やパーキングエリアなどで起こった事件捜査も任務。高速道路を含む有料道路で起きた事件はすべて、高速隊のパトカーの担当となるわけです。
そんな交通機動隊と高速隊は、街中をパトロールしている「警らパトカー」とは違って「交通パトカー」を使用しています。200系クラウンの場合、どちらも同じロイヤルがベースでも、交通機動隊の交通パトカーが3,000ccのハイパワーモデルに対して、警らパトカーは2,500ccの廉価版です。
交通機動隊の覆面パトカーは速度無制限
さらに、210系クラウンの場合、ロイヤルに2,500ccまでしか設定がないため、交通機動隊の交通パトカーには3,500ccの設定のあるクラウンアスリートを採用。交通機動隊の交通パトカーは排気量がアップしているだけでなく、フロントグリルなど外観が大きく違っています。
しかも、交通機動隊や高速隊には覆面パトカーも在籍。交通機動隊は210系クラウンの覆面パトカーも同様に、3,000ccから3,500ccに性能がアップしています。交通違反専門の交通機動隊員の運転技量と相まって、覆面パトカーはスピード取り締まりで猛威を奮いそうです。
そのうえ、交通機動隊の交通パトカーは覆面パトカーを含めて、スピード違反を取り締まる際は道路交通法上、速度無制限で走ることが可能。このため、交通機動隊と高速隊のパトカーを見分ける特徴を知っておいて損はありません。
交通機動隊の覆面パトカーの外見的な特徴
白黒パトカーなら赤色灯がルーフに直接載っているのが交通機動隊の交通パトカー、白いボックスの上に載っているのが警らパトカーです。白い箱がないパトカーは、交通機動隊だと思って間違いないでしょう。
交通機動隊の覆面パトカーの特徴は、ルーフの真ん中から電動で出てくる反転式の赤色灯です。そのため、ルーフの真ん中に大きなフタがあります。交通機動隊の覆面パトカーの特徴は運転席の高い大型車からは丸見えですが、乗用車からは一切見えません。
交通機動隊の覆面パトカーの外見的な特徴としては、グリル内に2つの前面警光灯を搭載。交通機動隊の覆面パトカーはスピード違反の測定時はこれを点灯させます。交通機動隊の覆面パトカーはリアウィンドウにユーロアンテナが付いていたり、車体がピカピカに磨き上げられていたりというのも特徴です。
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ラジオライフ編集部
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