可搬式オービスに対応した最新レーダー探知機
「LSM-300」をはじめとする可搬式レーザーオービスが全国の都道府県警に続々と導入され、各地で神出鬼没の取り締まりが行われています。そうした無用な取り締まりを受けないために有用なのが「レーザー対応」のレーダー探知機です。普及が進む可搬式オービスを事前に警告してくれます。2021年発売の最新モデルをチェックしました。
可搬式オービスにも対応した一体型
可搬式のレーザーオービスに対応したレーダー探知機には、レーザーを受信する受信部を本体(ディスプレイ)背面に搭載した「一体型」と、本体とは別に設置する「セパレート型」があります。
一体型は本体をダッシュボード上などに設置すればすぐに使え、セパレート型は受光部を前方に取り付ければディスプレイを好きな場所に設置できるというメリットがあります。
コムテックの「ZERO 709LV」は、本体背面に超広角レンズとセンサーを4基搭載する一体型モデル。より広い範囲をカバーするのが特徴で、さらに従来のレーダー波(Kバンド)の識別が可能になったことで、オービス以外の誤警報を抑制し、受信精度も大幅に向上しています。
レーザー/レーダー受信に加え、あらかじめ登録されたGPSデータによる警告も行うことで、幅広いオービスに対応しているのがポイントでしょう。
可搬式オービスの場所を共有できる
「ZERO 709LV」の特徴的なオプション機能がレーザー&レーダー取締共有システム。これはこのシステムを搭載した同社製レーダー探知機がレーダーやレーザーを探知した場所を専用サーバーに送信し、サーバーを介して取り締まり情報を共有できるシステムです。
直進性の高い可搬式オービスのレーザーによる取り締まりは、障害物などによる影響を受けやすく、先行車や取り締まり機の設置状況によっては警告が間に合わないこともあります。しかし、このシステムを使うことで取り締まりポイントの最大1km手前から事前の警報が可能になります。
場所や時間が不確定な可搬式レーザーオービスの場所をリアルタイムで共有できる上、より確実なGPSによる警告を行えるのは大きなメリットといえるでしょう。
ちなみに大阪などに設置されている「固定式」のレーザーオービスについては、あらかじめ登録されたGPSデータによる警告を行います(一般道は1㎞手前、高速は2㎞手前)。新たに設置された固定式レーザーオービスは、レーザー受信による対応も可能なほか、随時更新される無料のGPSデータでもカバーします。
■「レーダー探知機」おすすめ記事
新型オービス対応のレーダー探知機は何が違う?
オービスはGPSレーダー探知機じゃないと無理
Nシステムは通行車両のナンバープレートを撮影
LHシステムは全国的に配備が進むオービスの主流
オービスの種類と特徴はしっかり頭に入れておく
■「速度違反」おすすめ記事
スピード違反のネズミ捕りを察知する5つの方法
速度違反で15km/h未満で捕まる可能性はほぼゼロ
オービスが作動する速度違反は何キロオーバー?
白バイ隊員がそっと教えるスピード違反の交渉術
移動式オービスにも対応する検知アプリの選び方
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- ABEMA改造で便利機能をまとめて追加する裏ワザ - 2024年10月30日
- NHKのBSメッセージどんな仕組みで消去される? - 2024年10月30日
- 全国に2か所だけある「ETC2.0割引」の路線は? - 2024年10月30日
- TVerで日本全国の地デジローカル番組を見まくる - 2024年10月29日
- NHK受信料を7%オフにする超簡単な手続きとは? - 2024年10月29日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
高速道路の120km/h区間でオービスが光る速度
スピード違反でオービスで捕まるのはレアだった
ループコイル式オービスでの無罪判決は1件のみ
レーザー式オービスのバリエーションが増加中
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]