「マルタイ」とは警察用語でどんな人のこと?
警察用語はもともと、傍受可能だった警察無線で捜査情報などが外部に漏れないように、意味を分かりにくくする必要から生まれた隠語です。警察の仲間意識を高めるために使われたりもします。例えば、ドラマや映画でよく耳にする「マルタイ」とは警察用語ではどんな人を指すのでしょう。

「マルタイ」とは警察用語で捜査対象
刑事ドラマでは出てくるものの、実際には使われていない警察用語の代表格が「ガイシャ」です。「マルガイ」とは被害者で、「マルヒ」が被疑者、「マルモク」が目撃者、「マルタイ」とは警察用語で捜査対象です。
このほか「マルB」や「マルG」は警察用語で暴力団関係者、「マル走」は暴走族のこと、「マルセイ」は精神異常者のことを意味します。「コメヘン」と呼ぶこともあります。このように、マルが付く隠語はもともとは警察無線から派生した警察用語です。
使うニュアンスで読み方を使い分ける警察用語が「現場」。いわゆる現在進行形、つまり事件が起きたばっかりだったり、捜査中の現場は「ゲンジョウ」と発音します。
マルタイとは違う警察用語に「ゲンタイ」
しかし、解決して過去のものとなった事件の現場ならゲンジョウではなく「ゲンバ」と呼ぶわけです。現場関連の警察用語でいうと「ゲンチャク」は現場到着の意味。「ゲンニン」は、現場で現状確認することです。
また、マルタイとは少し違っていて、略称形の警察用語が「ゲンタイ」の現行犯逮捕、「キンタイ」の緊急逮捕、「ニンチャク」の犯人の人相や着衣のこと、「ニンドウ」の任意同行などです。また、「ニンジン」は警察用語で誘導停止灯のことを意味します。
警察本部関連では「チョウバ(帳場)」とは警察用語で捜査本部のこと。「帳場が立つ」とは警察用語で捜査本部が開設されるという意味になります。「オモヤ(母屋)」とは警察用語で都道府県警本部のことです。

ラジオライフ編集部

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