タクシー無線の周波数をスキャンして傍受するコツ
タクシーの営業スタイルは都市部では空車を走らせて客を取る“流し”が基本ですが、大多数の地域では電話でタクシーを呼んで利用する配車営業です。この配車営業の際には配車センターとタクシーを結ぶ無線が必要不可欠になります。タクシー無線の周波数について見ていきましょう。タクシー無線の周波数をスキャンして傍受するコツや配車番号などの交信内容も紹介します。
タクシー無線の周波数はデジタル化が進行
タクシー無線の周波数は全国どこでも昼夜を問わずに使われていますが、最近は地域を問わずにデジタル化が進行中です。そのため、タクシー無線はすべての交信が傍受できるわけではない点に注意して下さい。
タクシー無線の割り当て周波数一覧は次の通りです。タクシー無線の周波数一覧には運用方式が2種類あり、単信式と半複信式に分けられます。
■タクシー無線の周波数一覧
【単信式専用】
364.8125~364.8750MHz
365.4875~365.5375MHz
450.0125~450.2375MHz
(12.5kHzステップ)
【半複信式・単信式両用】
基地局 450.2500~451.5000MHz
移動局 458.2500~459.500MHz
(12.5kHzステップ)
しかし、タクシー無線は半複信式の周波数一覧の割り当てであっても458MHz帯の周波数を使った単信運用が行われていることも多々あります。つまり、タクシー無線の傍受は458MHz帯の周波数一覧の受信も必要になってくるわけです。
タクシー無線は周波数一覧のサーチで受信
タクシー無線の周波数一覧の運用方式の違いには地域性があり、人口の少ない地方の市町村では単信式が、中堅都市や主要都市など人口の多い地域では半複信式が使われる傾向にあります。さらに主要都市の半複信式のタクシー無線の周波数一覧では、交信がない状態でも基地局から常時電波が発射されている連続キャリア方式が採用されているので、3つのパターンに細分されます。
タクシー無線の周波数一覧は飛び飛びではありますが連続しているため、サーチリンク機能を有する受信機であればサーチで対応できます。
しかし、サーチリンク機能がない場合はタクシー無線の周波数一覧の受信は少々厄介。タクシー無線の360MHz帯の周波数割り当てや458MHz帯の単信運用などを考慮し、すべての割り当て周波数を根気よくメモリーして、まとめてスキャンをすることになります。
タクシー無線の周波数一覧で番号と了解の交信
タクシー無線の周波数一覧の受信は原則的にはこれで正しいのですが、実践的ではありません。1つのバンクに登録できるメモリーの上限が100チャンネルまでとなっている受信機では、タクシー無線の周波数一覧全部をメモリーしきれません。
仮に周波数を1つのバンクで納められたとしても、スキャンが1周するのに時間がかかり過ぎるため、タクシー無線特有の「512号車、公会堂前、スズキ様、了解」といったタクシー番号と配車了解の短い交信を聞き逃す可能性が出てきます。
そこでタクシー無線は割り当て周波数一覧を3つに分割してバンク登録するのをオススメします。1つめはタクシー無線の単信式の360MHz帯のと450MHz帯の周波数一覧の18波、2つめはタクシー無線の半複信式・450MHz帯基地局の周波数一覧の100波、3つめはタクシー無線の半複信式・458MHz帯移動局の周波数一覧の100波です。
受信地の規模やタクシーの営業状況に応じてバンク単体でのスキャン、複数のバンクをリンクさせてスキャンをするなど、柔軟な姿勢でのぞむことがタクシー無線の周波数一覧を受信するコツです。
タクシー無線の周波数一覧でデータ伝送
タクシーの現在位置だけではなく、空車や賃走、休憩などの営業状態を配車係に自動送信する営業管理システムをご存じですか? GPS-AVMというシステムを用いており、全国的に普及しています。実はこれらのデータ伝送にもタクシー無線の割り当て周波数一覧が使用されています。
“ビギャ、ビギャ”という音が聞こえてきたら、タクシー無線の周波数一覧でのGPS-AVMのデータ送信です。ただし、タクシー無線のデータ送信を専用の周波数で行う会社もあれば、音声とデータ送信を1つの周波数で共用する会社もあるので注意して下さい。
タクシー無線の周波数一覧でデータ音が聞こえたからといって、データ音専用波と決め付けてはいけません。タクシー無線はしばらく聞き込んでデータ専用の周波数か、音声とデータの共用周波数なのかを判別しましょう。
タクシー無線の周波数一覧で取締りの注意を促す
続いて、タクシー無線の周波数一覧の受信で聞こえてくる交信内容を見ていきましょう。道路をひたすら走行しているタクシー無線の周波数一覧は、警察の取り締まりとも無縁ではありません。タクシー無線の周波数一覧で「工事中」とは、警察が取り締まり中という意味です。タクシー無線の周波数一覧で本物の道路工事は「本工事(ほんこうじ)」といいます。
タクシー無線の周波数一覧で「落下物に注意」は、速度違反のネズミ捕りが実施されている時に注意を促すための合図として使用。スピード違反の取り締まりは「水溜り」というタクシー無線用語の周波数一覧で呼ばれることもあります。
タクシー無線の周波数一覧で「カバンの忘れ物」は、不審者を乗せた時に用いる合言葉。タクシー無線の周波数一覧で「大事な忘れ物」になると、事件に関した人物などを指します。タクシー無線の周波数一覧で「キャブ不良」は、タクシー強盗やトラブルのことです。
タクシー無線の周波数一覧で「ネギ」は苦情のこと。京都の九条ネギから来ています。タクシー無線の周波数一覧で「ゴミ掃除」は近距離客にしか巡り合わないこと。「新婚さん」は、ワンメーターしか乗らない短距離客のことを意味するタクシー無線の周波数一覧で使われる用語です。
タクシー無線の周波数一覧「お化け」は長距離客
一方でタクシー無線の周波数一覧で「お化け」は長距離利用の客のこと。滅多に遭遇することがないことから来ているタクシー無線の周波数一覧の用語とか。タクシー無線の周波数一覧で「荷崩れ」は最初に言った目的地よりも手前で、客が下車してしまうことを意味します。
タクシー無線の周波数一覧で「かまきり」は駅の乗り場で先頭車両を追い越して、客を乗せる行為。タクシー無線の周波数一覧で「神立ち」は多くの人がタクシーの順番待ちをしている状態のことです。
さらにタクシー無線の周波数一覧で「揚高」は売上で、「アヒル」は1日の揚高が2万円台で上がることの意味。タクシー無線の周波数一覧で「いらっしゃい」はチップのことです。タクシー無線の周波数一覧で「ケツわれ」は体調不良などによって、営業所に戻って来ることを意味します。
このほかタクシー無線の周波数一覧で「エントツ」はタクシーメーターを正しく操作しないで、料金をドライバーが着服する不正行為のこと。タクシー無線の周波数一覧で「ゲンコツ」は遠方からの帰り道に、営業区域外の客を乗せてメーター操作をごまかして売り上げを着服することです。
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ラジオライフ編集部
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