消防無線の秘話通信を解読できるデジタル受信機
消防無線の署活系が全国配備になり、一部の消防本部では音声反転式のアナログ秘話装置を導入しています。秘話システムは単純で、簡単に音声通話に戻せるのですが、解読機が市場にありません。デジタルハンディ受信機「AR-DV10」は音声反転式秘話の解読機能を搭載。アナログの秘話にも対応しています。
AR-DV10で音声反転式秘話を解読
2000年代に入ると、あれだけ人気のあった音声反転式秘話の外付け解読機や内蔵用の解読基板は店頭から姿を消し、解読機能を搭載した現行モデルは、アルインコ製だけになっていました。
一方で、消防無線ではレジャー用に市販されている特定小電力トランシーバにも音声反転式秘話を採用。音声反転式秘話は消防・自衛隊といった“官”から、レジャー施設の“民”まで、あらゆる場面で使われているのです。
エーオーアールのデジタルハンディ受信機「AR-DV10」は音声反転式秘話の解読機能を搭載。ただし、アナログ波の秘話解読は副次的な扱いなのか、MENUモードの奥底にあります。操作手順を覚えておかないと、スムーズな対応は難しいでしょう。
AR-DV10の秘解読機能の操作手順
そこで、AR-DV10の音声反転式秘話の解読機能の操作手順を見ていきましょう。「モガモガ」という音声反転式秘話をかけている交信をキャッチしたら、MENUボタンからタイル式メニューの「VFO」→「VFO EDIT」を選択します。
リスト式メニューが表示されたら、左右ボタンで下って行き「V.SCR」を選択してENTボタンか、7ボタンの押下で決定。下側のダイヤルをワンクリックして表示をOFFからONにします。
ENTボタンで決定するとカーソルが「V.SCR F.」に下がります。ENTボタンの再押下後に、本体上部にあるメインダイヤルの下側のダイヤルを回して2000~7000Hzの帯域で秘話音声を解読。一連の作業は通話中に行う必要があります。
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ラジオライフ編集部
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