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復旧の進み具合が把握できる電力会社の無線とは

地震や台風で被災すると、電気・ガス・水道の供給がストップして、長びけば日常生活に大きな支障が出ます。そんな時に受信するのが「ライフライン無線」です。作業の連絡から復旧の様子が見えてきます。これらの無線は、完全にデジタル化されていると思われがちですが、不思議なほどアナログ波が生き残っているのです。


復旧の進み具合が把握できる電力会社の無線とは

電力会社の交信には専門用語が多い

2000年代の早期にデジタル化した電力会社の連絡波。都市部ではアナログ波が停波したこともあり、完全デジタル化したと思われていますが、郊外ではアナログ波が残っています。

2018年10月1日未明に関東地方を襲った台風24号は、猛烈な風で電線を断線し、飛来物が電線に引っかかるなど、電力線のトラブルが頻発しました。東京電力の作業員が現場に向かって対処する際に、連絡用としてアナログ無線が多用されたのです。開局したのは150.69MHzの「東電立川」と、151.29MHzの「東電八王子」でした。

「神田線到着です。現地、警察などいません。建物の屋根が吹き飛び、神保79から80の間、道路側の動力線断線、神保79動力トランスカットアウト、中線動作確認です、どうぞ」

電力会社の交信には専門用語が多くて分かりにくいのですが、聞き込んでいくと停電の原因や、復旧作業の進み具合などが把握できます。テレビはもちろん、SNSでも得られない情報です。

ガス会社の無線は一部にアナログ波

各家庭に設置されたガスメーターは、震度5以上の地震が発生すると自動的にガスを遮断する構造になっています。これはユーザー自身でも復旧できますが、すべての人ができるわけではありません。また、ガス漏れの危険性もあります。これらの対応のためにガス会社の作業員が動き、無線が使われるのです。

ガス会社の無線は一部にアナログ波が残っているものの、大手の都市ガス会社を筆頭にほとんどがデジタル化されています。デジタル波は聞けないのですが、地方の中堅ガス会社の中には、F1E系のデジタル無線を導入している会社があるのです。

この場合、デジタル対応受信機のエーオーアール「AR-DV10」などで、受信の可能性があります。音声化できれば、ガス漏洩のチェックや修繕、メーターのリセットに関する交信が聞こえてくることでしょう。


給水車の動向を把握できる水道無線

断水の際は、給水車が出動するので、受信してその動向を把握したいものです。水道事業は自治体によって運営されています。給水車の配備先が上下水道課なら水道無線で、防災課なら防災無線で運用されるでしょう。

ただし、給水車とすぐに分かるコールサインを使うとは限りません。そんな時は、自治体のWebサイトを検索して下さい。役所によっては、各課のコールサインなどの防災資料が公開されているからです。

平時から交信が少なく、多くがデジタル化しているため、受信対象になりにくいライフライン無線ですが、サバイバルに備えて、地元の無線が受信できるかどうかをチェックをしておくとよいでしょう。(文/小林照彦)

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