「Chromium OS」で古いノートパソコンを再利用
ノートパソコンの世界において、数年前の製品はあっという間に低スペック。とはいえ、古いノートパソコンといえども立派な電子デバイスです。どうにか活用したいなら「Chromium OS」を導入するという手もあります。実際に、ドライバーの不具合で起動できない古いノートパソコンにChromium OSを導入してみました。

Chromium OSは低スペックでも軽快
「Chromium OS」とは、GoogleChrome OSのオープンソース版のこと。元はGoogleが開発したOSで、Chromeブラウザ上で各種Webアプリを使うことを前提に開発されています。ウェブ閲覧はもちろんのこと、オンラインストレージにGoogleドライブ、文書作成にはGoogleドキュメントといったサービスが利用可能です。
Windowsに比べてOS自体が非常に軽く、低スペックの古いパソコンでも軽快に動作するのが最大の特徴。「Chromebook」というChromeOSを搭載したノートパソコンは、低スペックな本体を採用することで、モデルによっては3万円を切る低価格で販売されています。
Chromium OSはオープンソースなので、さまざまな種類が存在。中でも最も導入が簡単なのが、Neverware社の「CloudReady」。企業が使用する場合はライセンス料がかかりますが「Home Edition」であれば無料です。
このほかに用意するのは、Chrome OSを導入するノートパソコン(USB端子付き)とブート用のUSBメモリ(8GB以上)。今回使用したのは2007年発売の東芝のノートパソコン「TX/66C」。ドライバーの不具合で起動できない状態です。
Chromium OSはUSBから起動できる
まずは同社のWebサイトから「USB Maker」をダウンロードします。これはChromium OSをブートさせるUSBメモリを作成するためのツール。USB Makerを起動して画面の指示通りに進み、パソコンにUSBメモリを挿して20分程度待つだけです。
ブートさせるUSBメモリが完成したら、実際に古いノートパソコンで使用してみましょう。Chromium OSはUSB起動が可能です。つまり通常のOSのように、HDDにシステムをインストールしなくてもOSが起動します。
まずはノートパソコンでBIOS画面を開いて起動の優先順位を「USBMemory」に変更。ブートさせるUSBメモリをUSB端子に挿して、パソコンを起動します。Chromium OSが起ち上がれば成功です。
Chromium OSはUSBから起動できるので、起ち上がらなくなった古いパソコンの応急処置にも活用できるでしょう。
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ラジオライフ編集部

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