クレカ審査がない「ETCパーソナルカード」とは
いまや、高速道路を走るのに欠かせない存在となっているのが「ETCカード」です。ETCカードはクレジットカードで決済するため、諸事情でクレジットカードが契約できない人の利用が難しくなっています。実は、そうした人向けに銀行引き落としで作れる「ETCパーソナルカード」というサービスがあるのです。

ETCパーソナルカードは年会費アリ
「ETCパーソナルカード」は、あらかじめ平均利用月額を4倍した額をデポジットとして預けることで、その金額の80%までETCが利用できるようになるサービス。デポジット金額は2万円以上から2万円単位で選べます。年会費もあり1257円です。ただし、デポジット2万円の場合のみ利用可能額は70%までとなっています。
デポジット金額自体が支払い保証になるため、ETCパーソナルカードには与信審査はありません。ただし、デビットカードと違いデポジットはあくまでも補償金で、通行料金の精算はデポジットと別に銀行口座から引き落としになります。
ETCパーソナルカードの申し込みは、SAのインフォメーションセンターにある専用の申し込み用紙を郵送。申し込みが確認されると、事務局からデポジット用の払込票が届くので必要金額を入金。入金確認後2週間ほどで、手元にETCパーソナルカードが届く仕組みです。
ETCパーソナルカードの利用停止
届いたETCパーソナルカードは、通常のETCカードとほぼ同様に使え、通行料金もETC割引が適用になります。また、ETCマイレージサービスの登録も可能です。ただし、利用額がデポジット金額の80%を超過するとカードが利用停止になります。
ETCパーソナルカードが利用停止になった場合「ETCゲートが開かない」が基本です。ただし、限度額を超えてから利用停止まで2日かかるため、行きに限度額を超えたとしても、その日のうちに帰る場合は利用停止自体にならないようです。
利用停止になった場合、毎月27日にある銀行引き落としまで高速道路を利用しないか、デポジットを増額して利用限度額を引き上げる必要があります。デポジットの増額には事務局から郵送される払込票が必要で、手続きには1週間ほどかかります。
クレジットカードで作るETCカードと比べ、利用に制限があるETCパーソナルカードですが、高校生や過去の借金でクレジットカードが契約できない人も使えるのがメリット。ETCなしで高速道路を走ると確実に割高になるので、そうした人にはETCパーソナルカードは強い味方といえるでしょう。
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ラジオライフ編集部

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