ETCなら首都高を避けて大回りする方がお得な件
新型コロナ感染症の影響がもっとも大きい東京都は現在、他の道府県から行くことをなるべく控えることが勧められています。一方、高速道路をETCで利用する場合、都心部の路線を走るより郊外路線を大回りした方が、距離が長くても高速料金が安くなることもあり、感染症対策とは無関係に東京都心を避けると得する仕組みがあるのです。
ETCなら首都高速の迂回で損はしない
NEXCO東日本・中日本と首都高速には、首都圏について「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」という料金システムが導入されています。この仕組みは、東京都心を迂回する圏央道・外環道を利用するより首都高速経由の方が通行料金が割安な場合、迂回ルートも首都高速ルートと同一料金になるというものです。
例えば、東名高速方面から東北道方面へ向かう場合、首都高速経由の方が圏央道経由より距離が短く、特例なしで通行料金を計算すると平日昼間は首都高速ルートが5790円。一方、圏央道ルートでは6930円となりまます。しかし、ETC利用なら圏央道ルートでも5790円で走行できるのです。
「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」は、圏央道・外環道を迂回した方が通常計算では通行料金が高くなるケースに適用されるもの。逆に、東名高速方面から中央道方面のように首都高速を利用した方が距離が長く通行料金が高くなるケースでは、首都高速ルートに割引はなく、実際に走行したルートの通行料金となります。
ETC深夜割引が絡むケースは要注意
また、外環道経由と圏央道経由の通行料金についても同じような規定があり、どちらを走行してもより割安な料金の方が適用されます。圏央道ルートの方が安いケースで外環道を利用する場合、途中の本線料金所で表示される通行料金は通常計算のものになりますが、後日調整が行われ請求が届く仕組みです。
「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」で注意したいのは、ETC深夜割引が絡むケースです。例えばあきる野IC~流山ICの場合、昼間は通常計算では首都高速ルートの方が割安ですが、0~4時に走行するとNEXCO路線にはETC深夜割引が適用されるため、圏央道ルートの方が割安になるのです。
このようなパターンでは、圏央道や外環道を利用するルートでは常に一番安い料金が適用されるのに対し、首都高速ルートを走行するとETC深夜割引の時間帯は割高な料金が適用されます。そのため、ETC利用では首都高速を避けて走行する方がお得になる可能性が高いのです。
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ラジオライフ編集部
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