マキタは互換バッテリーでなく純正品が安心な件
充電式電動工具のバッテリーは消耗品なので、動作の持続力が無くなってきたと感じたらバッテリーの交換時期。とはいえ、純正の交換用バッテリーは高価です。社外の互換品が安価で販売されていますが、性能や安全性は大丈夫なのでしょうか。そこで電動工具の人気ブランド「マキタ」の互換バッテリー2製品をテストしました。

マキタの互換バッテリーを比較した
「マキタ」は「電動工具といえばマキタ」といわれるほどの人気ブランド。そのため、高価な純正の交換用バッテリーに対して、社外の互換バッテリーが安価で販売されています。
そこで、マキタのコンパクトモデルの10.8V/1.3Ahの互換バッテリーをテストして、純正品と互換品を比較してみました。ピックアップした互換バッテリーは、純正品が実勢価格4,500円のところ、「POWERGIANT」が実勢価格2,280円、「XINNUO」が実勢価格2,990円(2個セット)です。
まずはマキタの互換バッテリーの放電テスト&容量測定です。特筆すべきは、2個で2,990円の「XINNUO」。容量が3,500mAhとあり、スペック通りであれば純正品の2倍以上の容量です。
しかし、実測では半分以下となる1,545mAh。純正品の容量に少しツバを付けた程度でした。2個セットで純正の倍の容量と考えておくのがよさそうです。
続いて、バッテリー内部の回路のチェックです。リチウムバッテリーを安全に使用するには、温度や電圧を監視する充電管理が必要なため、バッテリーには監視用信号を取り出す端子がいくつか付いています。
マキタの互換バッテリーは品質が不安
バッテリーセルが3直列で電圧10.8Vとなりますが、単純にプラスとマイナス端子から充電してしまうとセル3つの容量がバラバラになり、効率的に充電できません。
マキタの充電スタンドにはバランス充電機構が盛り込まれており、各セルごとの電圧を監視・制御することで、すべてのセルをまんべんなくフル充電できるようになっています。
こうしてマキタの互換バッテリーをチェックして分かったことは、純正はやっぱりしっかり作ってあるということです。
業務で頻繁に使うような過酷な環境では、振動やホコリなどにより思わぬ故障が起きるやもしれません。また、精密なバランス充電を行うため、充電スタンドはマイコン内蔵の高精度なシステムを採用していることも分かりました。
そして、大容量バッテリーなど充放電特性の違い過ぎる製品を使用すると、1回では満充電にならないことがあるかもしれません。とにかくマキタの互換バッテリーは品質が不安ですが、価格が倍も違うと使い捨てでも…という需要はあるかもしれません。
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ラジオライフ編集部

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