細かな選局がシビアな千円ラジオのニューカマー
蓄音機型のラジオやBCLラジオを発売するなど、ブランドの復活以降、かなり攻めている印象のアイワジャパンが送り出した新製品が、千円ポケットラジオの「AR-AP35」です。低価格でありながら作りはしっかりしていて、FMラジオ放送はステレオ受信にも対応します。千円ラジオのニューカマーを詳しく見ていきましょう。
アイワのAR-AP35はAM/FMとも感度良好
アイワのポケットラジオ「AR-AP35」はAM/FMラジオ放送ともに感度は良好です。特にFM波はロッドアンテナを内蔵しているため、スピーカー使用時でもイヤホンを挿してアンテナ代わりにしなくても大丈夫です。
とはいえ、AR-AP35はそもそもイヤホンアンテナには対応していないため、イヤホン使用時でもロッドアンテナを伸ばす必要があります。
操作はシンプルですが、デジタルチューナー機の宿命として、選局操作がとてもシビアです。特にFMラジオ放送局が隣接するような周波数帯では、目的の放送局を捕まえるのに手間取ることもありました。
アイワAR-AP35はステレオの分離も良好
価格を抑えた分、選局操作を滑らかにする減速機構が省略されているのでしょう。被災時、寒い中で手袋をしていたり、気持ちに余裕が無い状態での選局には、かなり手間取ることが予想されます。
音質は、AM/FM波ともにクリアで聞きやすく、ステレオの分離も良好です。ただ一つ残念なのが、音量を最小にしても消えない「チー」というノイズの存在。千円ラジオなら仕方がないのかもしれません。
AR-AP35の受信周波数は522~1620kHz(AMラジオ放送)、76.0~108.0MHz(FMラジオ放送)。スピーカー外径/出力は36mm/20mWです。電源は単4形乾電池×2本となります。サイズ/重さは55W×90H×19Dmm/83g。実勢価格は1,280円です。
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ラジオライフ編集部
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