FMラジオ遠距離受信で2つの局が切り替わる感触
FM波受信の基本となる見通し距離を稼ぎつつ、東の関東地方と西の東海・近畿地方の山岳回折波を狙うため、FMラジオ遠距離受信に選んだのは長野県東筑摩郡麻績村にある三峯山。標高1131mですが、聖高原スキー場のリフトが通年、山頂まで通じているため、多くの受信機材を抱えてのアプローチも可能です。

FMラジオ遠距離受信を三峯山で展開
今回、FMラジオ遠距離受信実験に使用したのはステレオ出力が可能なBCLラジオ、TECSUN「PL-398MP」と兄弟機のアイワ「AR-MDS25」の2台です。
今回のFMラジオ遠距離受信では、強力なステレオ受信の状態で最高値の「5」とする独自の方式で、受信レベルを決めています。そのため、ステレオ受信時にステレオマークを表示するラジオが必須なのです。
これらの機材を三峯山の山頂広場に展開し、観光客が遠巻きに見守る中、13時15分からFMラジオ遠距離受信を開始。FMラジオ遠距離受信実験のお約束通り、下限周波数の76.1MHzからスタートです。
FMラジオ遠距離受信で同周波数で2局
まずはFMラジオのロッドアンテナだけで何波をキャッチできるかにトライです。FM波の電波は水平偏波で飛んで来るので、ロッドアンテナは垂直に立てずに、真横にした水平状態で受けます。
ディスプレイの周波数が見やすいように、ラジオを寝かせればいいのです。両手で持ったラジオを左右に振ったり、場所を移動すると入感状態が変化するので、最高の状態を探します。
FMラジオ遠距離受信では、同じ周波数から2つの局が聞こえてくることは日常茶飯事。今回は77.5MHzのFM NIIGATAとFM軽井沢です。アンテナを南東に向けるとFM軽井沢が強く入感しますが、アンテナを新潟県のある北東に向けていくと、FM NIIGATAが聞こえ始めます。AM波のように混信から始まるのではなく、突然に切り替わるような感触です。

ラジオライフ編集部

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