TY-SR66はステレオスピーカー搭載の携帯ラジオ
ポータブルラジオとしては珍しくステレオスピーカーを搭載しているのが、東芝エルイートレーディングの「TY-SR66」です。ステレオスピーカーは遠距離受信をしながら番組まで楽しみたい場合や、Eスポなどによって珍局が入感した時に、電波の強さや安定性を測る判断材料にもなります。TY-SR66について詳しく見ていきましょう。

TY-SR66は周辺雑音を拾いにくい特性
TY-SR66の感度は総じて高いのですが、AM波用の内蔵バーアンテナにややクセがあります。バーアンテナはその構造上、感度方向とノッチ方向がそれぞれ2つ出る八の字特性を持ちますが、TY-SR66のバーアンテナは、一般的なものよりも感度方向が細く、ノッチ方向がかなり広い印象です。
指向性が強くなるため、目的局に応じて本体を動かす必要があります。反面、雑音の多いエリアでは周辺雑音を拾いにくいというのがメリット。FM波はロッドアンテナに近づいても、信号レベルがふらつかずに快適な受信が可能です。
TY-SR66のスピーカーは、低域から高域までしっかりと再生されます。音量ダイヤルは昔ながらの半固定抵抗なので、ノイズに埋もれた信号を必死で聞き取るような場面でも、繊細な音量設定が可能。イヤホン使用時は低域がやや強調気味です。
TY-SR66のチューニング操作はボタン
TY-SR66のチューニング操作は、「もどる」と「すすむ」のボタン式。AM波は9kHzステップ、FM波は0.1MHzステップ固定なので、目的の放送局までポチポチと操作することになります。各ボタンの長押しでスキャンに入るのですが、スキャン速度がかなりゆっくりなので、ボタン操作の方が早くチューニングできます。
TY-SR66はシンプルで操作に迷わない反面、機能や拡張性に乏しく、電源が単2形乾電池で重量があるのもマイナスポイント。屋外へ持ち出してのモービル遠距離受信には、ちょっと向かない操作性と可搬性です。
TY-SR66のAMラジオ放送受信周波数は522~1620kHz(9kHzステップ)、FMラジオ放送受信周波数は76.0~95.0MHz(0.1MHzステップ)です。電源は単2形乾電池×3本、DC5Vで、サイズ/重さは220W×120H×55Dmm/805g。実勢価格は6,300円です。

ラジオライフ編集部

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