ダークウェブ「Tor」の匿名性をさらにアップさせる方法
闇サイトが集まる「ダークウェブ」は“インターネットの闇社会”ともいわれています。ダークウェブにアクセスするのに使われるの「Tor(トーア)」などの専用のソフト。利用者の発信元(IPアドレス)が秘匿されるのが特徴です。そんな「Tor」の匿名性をさらにアップさせる方法を見ていきましょう。

ダークウェブはTorブラウザが一般的
「ダークウェブ」は「Tor」などの専用のソフトを使った「Friend-to-friend」ネットワークで分散・暗号化するため、利用者の発信元が秘匿されるのが特徴。ゆえに、ダークウェブは犯罪の温床になりやすいのです。
Tor(トーア)は、もともとは米海軍調査研究所が軍事利用のために開発した暗号通信方式「オニオンルーティング」を用いたインターネット網。Torブラウザを用いてアクセスするのが一般的です。
このTorを使えば絶対に安全で、辿られない…そう思ってダークウェブにアクセスしている人も多いでしょう。しかし、過去にはFBIがブラウザの脆弱性を突いてユーザーのIPアドレスを取得し逮捕した例があります。
ダークウェブのTorの匿名性をアップ
そこで、ダークウェブにアクセスするTorの匿名性をアップさせる方法を紹介しましょう。LinuxベースのOS「Tails」を使用すれば、ブラウザの脆弱性を突かれても、Tails自体がTorで通信するため自身のIPアドレスが漏れることを防げます。
仮想マシン上で動かす仮想OS「Whonix」を使用すると、さらに匿名性がアップ。Whonixを動かすには、マシンを「VirtualBox」で仮想化しておく必要があります。これはVPNを組み合わせることもできるため、Torへ接続していること自体を隠せるのです。ログ記録なしの匿名VPNを使えば、追跡は非常に困難となるでしょう。
例えば「ProtonVPN」は、ログを残さない無料のVPNサービスや、匿名性の高いProtonMailを提供しています。監視協定外のスイスに拠点があるのもポイントです。