万引防止の防犯タグがスマホ圏外カバーで無効に
万引防止用のタグの付いた商品をそのまま店から持ち出そうとすると、出口にある防犯ゲートが反応してすぐにバレてしまいます。そこで窃盗犯が愛用しているらしいのが「スマホ圏外カバー」です。その仕組みとはいったいどうなっているのでしょう?

万引防止のタグにスマホ圏外カバー
スマホ圏外カバーはスマホをケース内に入れておくと電波を遮断して、圏外状態にしてくれるもの。病院や映画館、コンサート会場などで使うマナーグッズです。窃盗犯はその特性を逆手に取って、万引防止の防犯タグに使用しています。
ガラケーやスマホ、モバイルWi-Fiなどすべての電波を遮断。ネット通販サイトで検索すると数種類ヒットします。サイズはどれもスマホよりもふた回りほど大きいくらいです。実勢価格は1,000~3,000円ほどになります。
実際、NTTドコモ、ソフトバンク、auの3キャリアのスマホを電源をオンにしたままケースに入れ、外部から電話をかけてみました。しかし、どれも「現在、電源が切れているか電波がつながらないため…」というアナウンス。もちろん、Bluetoothも通信できません。
窃盗犯が万引防止の防犯タグに悪用
スマホ圏外カバーのケース内側部分は特殊な繊維を使用。この素材が電波を遮断してくれるのです。窃盗犯が万引防止の防犯タグに悪用できるかもしれません。ケースは幅が約20cm、縦が約10cmとあまり大きくありませんが、SDカードや電池、工具など小さい商品であれば収まってしまいます。
ちなみに、スマホを圏外にできるグッズは多数販売されています。ネット通販サイトで「携帯電話圏外ケース」「電磁波防止ケース」などのワードで検索するとすぐにヒットするでしょう。
巾着タイプのものや、1枚の布状でかぶせるだけで圏外にできてしまうものなど、商品のバリエーションはさまざまです。
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ラジオライフ編集部

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