泥棒が秋から冬に活動的になる理由は「宵空き」
警察の刑事部には警察ドラマでおなじみの捜査1課のほかに「2~4課」があります。そして、2課は知能犯、3課は「盗犯」、4課は暴力団等の取り締りを担当するのです。日本中の泥棒の手口を知り尽くした、元神奈川県警捜査3課・小川泰平氏が空き巣に狙われないためのセオリーを伝授します。
泥棒の好む季節は秋から冬の間
2016年、警察の犯罪認知件数は約100万件。そのうちの73%が、窃盗犯(住宅侵入以外のひったくりなども含む)です。刑法犯の認知件数は1946年以降で最小でしたが、依然として空き巣などの被害は多いのです。
秋から冬の間は、泥棒の好む季節といえます。まず彼らの心理から解読しましょう。夕方から夜間にかけての窃盗を“宵空き”と言いますが、泥棒は人が帰宅する時刻、遅くとも夜19時頃までには盗みを終わらせたいわけです。
今の時期だと日が暮れるのが早く、家に人がいる場合、17時頃には電気をつけるでしょう。そこから留守かどうかが分かるので、ターゲットを定めます。アナログですがこれは確実です。
泥棒は10分以内で仕事を片付る
そして、泥棒は『家に入るのに5分、入ってから5分』といわれます。つまり10分以内で、すべての仕事を片付けることをセオリーとしているのです。そこで、泥棒から家を守るには、5分で入らせない家作りをするのが鉄則になります。
泥棒の思考の基本は同じ。“気づかれない・見つからない・捕まらない”という3つの原則があり、泥棒はこの原則に沿った住宅を狙います。なので、防犯対策としては逆を行けばいいのです。
“気付く・見つける・捕まえる”を心得ましょう。特に、泥棒は人に気づかれるのを嫌がるため「目・光・音」を嫌います。これらを踏まえて、泥棒が侵入を諦める防犯対策を行っていくのです。
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ラジオライフ編集部
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