泥棒が冬の季節に活発になる理由「宵空き」とは
警察の刑事部には警察ドラマでおなじみの捜査1課のほかに4課まで存在します。そして、2課は知能犯、3課は「盗犯」、4課は暴力団等の取り締りを担当するのです。日本中の泥棒の手口を知り尽くした、元神奈川県警捜査3課・小川泰平氏が空き巣から家を守るための心構えを伝授します。
泥棒が空き巣で侵入するターゲット
2018年、警察の犯罪認知件数は約80万件。そのうちの7割強が、窃盗犯(住宅侵入以外のひったくりなども含む)です。刑法犯の認知件数は年々減少傾向にはありますが、依然として空き巣などの被害は多いのが実状です。
そして、「冬」は泥棒の好む季節といえます。泥棒の心理から解読しましょう。夕方から夜間にかけての窃盗を“宵空き”と言いますが、泥棒は人が帰宅する時刻、遅くとも夜19時頃までには盗みを終わらせたいわけです。
冬は日が暮れるのが早いため、家に人がいる場合は17時頃には電気をつけるでしょう。このため、留守かどうかが一目瞭然なので、空き巣で侵入するターゲットを定めやすいのです。
泥棒に5分で入らせない家作りが大切
そして、泥棒にとっては「家に入るのに5分、入ってから5分」がセオリー。つまり10分以内で、すべての仕事を片付けることをモットーとしています。このため、空き巣から家を守るには、5分で入らせない家作りをすることが大切なのです。
泥棒の思考の基本は「気づかれない・見つからない・捕まらない」という3原則です。泥棒はこの原則に沿って住宅を狙います。防犯対策としてはこの逆を行けばいいのです。
すなわち“気付く・見つける・捕まえる”の心構えがポイント。特に、泥棒は人に気づかれるのを嫌がるため「目・光・音」を嫌います。これらを踏まえて、泥棒が侵入を諦める防犯対策を行っていくのです。
■「泥棒」おすすめ記事
窃盗の大部分は「空き巣」いますぐ防犯対策
空き巣対策!狙われる一軒家はこんな家だった
空き巣がターゲットの一軒家を選ぶ5つの狙い目
防犯対策は空き巣が嫌がる4つのポイントを重視
空き巣対策は玄関よりも窓!ガラス破りにご用心
空き巣の手口「焼き破り」15秒でガラスが割れた
ドアスコープから部屋に空き巣がいないかを確認
窓の防犯対策はホームセンターですべて揃う
防犯カメラの設置を自力でするための注意点とは
防犯カメラの設置費用はプロがやるといくら?
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- NHK受信料のBSのみ視聴で割安な特別契約とは? - 2024年11月22日
- 可搬式オービスの速度違反は15km/h未満は無視? - 2024年11月22日
- Catchyは仕事も私生活も役立つ文章生成サービス - 2024年11月21日
- NHKメッセージ消去の裏技「録画」が通用する理由 - 2024年11月21日
- 譲渡されたテレビのB-CASカードは申請が必要? - 2024年11月21日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
泥棒対策が必要な季節が「秋から冬」の理由とは
泥棒の最新手口「追い出し盗」は特殊詐欺に近い
泥棒の「空き巣・忍び込み・居空き」の違いとは
空き巣の手口で最新は高齢者を狙う「追い出し盗」
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]