暗視撮影できるソニーの代表的カメラ2機種の性能
スマホ・ドラレコ・防犯カメラなど多くの工業製品に採用され、今や世界シェアNo.1を誇るソニーのCMOSイメージセンサー。その高い性能がいかんなく発揮されているのが、デジカメやビデオカメラです。暗視撮影に威力を発揮する、代表的なソニーのカメラ2機種を比べてみました。
ボタン1つでナイトショット機能
フルサイズミラーレスの人気機種、ソニーの「α7 Ⅲ」。10コマ/秒の連写や瞳AFが話題ですが、暗視撮影という点で見逃せないのが最大「204800」というISO感度。ノイズは若干増えるものの、薄暗い場所でもストロボ・三脚無しで撮影でき、探偵も密かに愛用しているといわれています。実勢価格は208,000円です。
細かく設定できるISO感度は、拡張で204800まで選択可能。多くの監視カメラに採用されている、「裏面照射型CMOSイメージセンサー(シリコン基板の裏側から光を照射)」を搭載しています。
1998年以来ソニーのハンディカムは、昼間は露出オーバーとなるようナイトショット機能に規制がかけられています。それから早20年。CMOSセンサーはより高感度となり、低照度でも明るく撮影できるように進化しました。
ソニーのデジタル4Kビデオカメラレコーダー「FDR-AX60」はナイトショット機能も健在で、こちらも証拠撮りに有効です。ボタン1つでナイトショット機能がスタート。赤外線ライトや低照度撮影は、メニューから設定します。実勢価格は108,000円です。
ナイトショットで真っ暗闇を撮影
さっそく「α7 Ⅲ」と「FDR-AX60」の暗視性能を人物撮影で比較してみました。100mほど離れたJR御茶ノ水駅工事現場を撮影。α7 ⅢのISO204800だと、明るい駅ホームは白トビしますが、木々の葉っぱに隠れた東京メトロ丸ノ内線の駅入り口は見やすい印象。FDR-AX60のLow Luxは、ノイズが少なく程良く撮影可能。モノトーンとなりますが、ナイトショットは物の形が明瞭です。
暗めのビル脇で撮影してみるとFDR-AX60の場合、Low Lux(低照度)機能をONにするだけでもかなり明るくなることが分かります。α7 Ⅲは超高感度で、服の赤い色や肌の色がハッキリと判別できるほど。わずかに色が残るナイトショット撮影では、指の動きも鮮明に捕らえていました。
真っ暗闇でも撮影できるのがFDR-AX60。部屋の明かりをすべて消すと、超高感度のα7Ⅲでもほとんど真っ暗にしか映りません。0Luxで威力を発揮するのが、FDR-AX60の赤外線ライト(公式サイトで「ナイトショットライト」と呼称)+ナイトショット機能です。照射範囲は数m程度ではあるものの、夜行性の動物を撮影する時などに重宝するでしょう。(文/ToyBox)
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