モバイルバッテリー型スパイカメラが人気の理由
小型カメラや擬装型カメラなど、いわゆる「スパイカメラ」は多種多様にあります。スパイカメラはかつては、探偵や当局向けといったプロ用だったので5万円以上の商品ばかりでした。しかし、2010年代以降、中国製の安価な製品が普及し始めています。スパイカメラの裏トレンドを紹介しましょう。

フルHDスパイカメラが5千円で買える
「スパイカメラ」は、探偵や調査員がターゲットの証拠を撮影するために開発され、プロ用品として販売されてきました。業務用ゆえ値段はお高めで、5万円以上が相場だったのです。
しかし、2010年代以降、徐々に中華製の安価な製品が増えてきました。日本の販売代理店が窓口になり、日本語の取扱説明書や保証書を付けて、自社ブランド製品として販売。ネット通販も積極的で、1万~2万円程度でそこそこの製品が買えるようになったのです。
そして、Amazonのマーケットプレイスでは、激安品も目立つようになりました。こちらは怪しい日本語の商品説明しかなく、取扱説明書は中国語か英語のみというシロモノが大半。その分、激安で3千~5千円程度で多数見つかります。性能も進化しており、これだけの激安品でもフルHD以上で撮影可能というのが今のスタンダードです。
スパイカメラが手軽に入手できるようになると、ユーザー層も広くなります。パワハラやセクハラに悩む若手社員が、会社という巨大組織と戦うための武器に利用したり、個人商店で防犯カメラの死角を狙う悪質な万引き犯の証拠を押さえるための秘密兵器になったりといった具合です。
モバイルバッテリー型のスパイカメラ
しかし、その一方でスパイカメラを悪用しようとする輩が増えてくるのも事実です。盗撮犯が使うカメラの多くはスマホであることは皆さんご存知の通りですが、少し頭の回る小悪党は高性能化しているスパイカメラに目をつけています。
何か別のモノにカモフラージュする擬装型カメラのロングセラーは、クルマのリモコンキー型です。手に持っても、テーブルの上に置いても自然なのが強みで、潜入取材で活用している週刊誌記者やフリーライターも多いといいます。
そして、昨今はこれに加えて、モバイルバッテリー型のスパイカメラの需要が高いとか。スマホとセットで持っていても不自然ではなく、さらにカメラが側面に付いているのもポイントです。スマホ本体のカメラで撮影しようとすると、スマホ背面をターゲットに向けることになるため、どうしても不自然で気づかれてしまいます。
しかし、カメラが側面にあると、テーブルに置いた状態でターゲットを捉えられるのです。最近、Twitterでとある風俗嬢が、その危険性をツイートして話題になりました。リモコンキー型からモバイルバッテリー型へ、スパイカメラのトレンドは移行しているのでした。
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ラジオライフ編集部

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