交番と駐在所の違いは居住スペースの有無だった
全国に約6千か所も設置されている「交番」の所属は所轄の警察署の地域課となり、一般的に3交代制で2人以上の勤務が原則。そんな交番勤務の主な仕事は「一般警ら活動」と「巡回連絡」です。また、同じく地域課に属する警察施設に「駐在所」があります。交番勤務と何が違うのでしょう?

交番勤務はほとんど全員が経験する
交番勤務における巡回連絡とは担当地域内の各世帯や会社などを訪問すること。何か変わったことはないか、新たに転入した、もしくは転出した人はいないかを確認・情報収集の仕事を指します。
一般市民と直接触れ合う機会の多い交番勤務は警察活動の基本でもあり、警察学校を卒業するとほとんど全員が経験するもの。ただし、勤務内容は多忙です。管轄内で事件や事故、市民からの通報などがあれば真っ先に駆けつけ、外出の必要がないときには報告書などの書類作成が待っています。
繁華街や歓楽街をエリアに持つ交番では、夜ともなれば泥酔者の保護や、酔っ払い同士のトラブルなどに出動。住宅地でも近隣の騒音の苦情、不審者目撃などの通報が入ります。それらを片付けて交番に戻ると、再び書類を作成し、本署の上司からかかってくる電話で現状を報告するのです。
交番と駐在所の違いは居住スペース
交番と同じく地域課に属する警察施設に「駐在所」があります。交番との違いは、端的にいうと居住スペースが設けられていること。つまり、勤務する駐在員は、駐在所で生活を送ることになります。
さらに、駐在員の配置は基本1人なので交代要員はなく、それこそ24時間体制で業務を行うのです。とはいえ、駐在所勤務の警官といえども非番の休みはあり、さらに、会議などで本署に出かける場合もあります。
そんなときは警官の配偶者が代理となって話を聞いたり、所轄へ連絡を入れるのです。そのための講習もあり、月額5万円から10万円程度の報償費も支給されます。そんな事情からか、駐在員には既婚者が多いといいます。
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ラジオライフ編集部

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