ループコイル式オービスはCCDカメラ化が進む
日本の自動速度取り締まり機の元祖にあたるのは「オービスⅢ」。オービスⅢはループコイル式の自動速度取り締まり機でした。ゆえに、自動取り締まり機をまとめて「オービス」と呼ぶようになったわけです。伝統あるループコイル式オービスについて詳しく見ていきましょう。
ループコイル式オービスは白線で撮影
一般的に無人式の自動速度取り締まり機をオービスと呼びますが、オービスはラテン語で「目」のこと。1970年代にアメリカから輸入された「オービスⅢ」という、日本の自動速度取り締まり機の元祖に由来しています。
ループコイル式オービスはその直系といえるタイプ。アスファルト内にループコイル(静電容量センサー)を埋設し、インダクタンスの変化で車速を計測。その先にある赤外線ストロボとカメラで記録する仕組みです。
速度を計測するループコイルは、カメラ部手前のアスファルト内にセット。溝を切って3.45m間隔で埋め込まれています。速度違反車両は、その先にある白線部で撮影される仕組みです。
ループコイル式オービスは事前の準備
速度違反の車を撮影するのは、路肩などに設置された赤外線ストロボとカメラを内蔵したボックス。カメラはフィルム式と、デジタル式CCDカメラのパターンがあります。
カメラはフィルム式でしたが、現在はCCDカメラを装備した伝送式へと進化している段階。路肩や中央分離帯にひっそりと設置されており、走行中に目視で確認するのはまず困難でしょう。
このため、ループコイル式オービスはレーダー波を出さないため、いわゆるレーダー探知機は反応しません。設置場所をあらかじめ把握した上で、レーダー探知機のGPSデータを更新するといった事前の準備が必須です。
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ラジオライフ編集部
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