全国配備が進むオービス「LHシステム」の目印
全国で配備が進んでいる無人式のスピード取り締まり装置「オービス」の主流が「LHシステム」です。老朽化したレーダー式オービスなどの置換や新設の際に設置されるのは、このLHシステムがほとんど。Nシステムなどの監視カメラと混同されやすいLHシステムは、支柱に設定された赤色灯が目印になります。
LHシステムを監視カメラと混同
1994年のデビュー以来、年々増加しているオービスが、東京航空計器が提供する「LHシステム」です。撮影ユニットの50m手前のループコイルによって車速を計測。その先に、撮影ポイントとして白線がペイントされています。
3.45mの等間隔で地中に埋められた3本のループコイルは、溝を切って埋め込まれているため、事前情報なしに目視のみで把握するのはほぼ不可能です。また、レーダー探知機などにも反応しません。
速度違反車両の撮影は、路上に張り出した支柱に設置された赤外線ストロボとCCDカメラで記録する仕組みです。設置される支柱にはF型やアーチ型などがあります。
そんなLHシステムは外観上、赤外線ストロボとCCDカメラが確認できるだけ。レーダー式オービスやHシステムのように、アンテナが設置されているわけではありません。このため、Nシステムなどの路上の監視カメラとよく混同されがちです。
LHシステムを見分けるポイント
Nシステムとは、通過車両のナンバープレートを撮影する装置。手配車両のナンバーとの照合などに使用されます。オービスが警察の交通局系が管理するのに対して、Nシステムは刑事局系の管理です。
そんなLHシステムを、紛らわしい路上カメラと見分けるポイントは、支柱の近くに赤色灯付きの制御ボックスがあること。制御部と赤色灯が別々に配置されているLHシステムもありますが、いずれにしても赤色灯が目印になります。
ただし、赤色灯が付いた制御ボックスが電光掲示板の裏などに隠れて設置されているケースもあります。この場合、反対車線から見ると赤色灯付きの制御ボックスが見えるので、LHシステムであることが確認できるでしょう。
なお、LHシステムは最新の「Lx型」と旧式の「Lk型」があります。Lk型はカメラ部のレンズが円形になっているのに対して、Lx型は角形。また、ストロボ部のレンズがLk型よりLx型の方が大きくなっています。
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ラジオライフ編集部
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