全国のN端末を網羅した「Nシステムマップ」とは
「Nシステムマップ」は、n-systemが全国のN端末の設置箇所情報を調査しGoogleマップにマッピングしたもので、スマホやタブレットでデータを利用すれば、N端末を回避したルートでの移動が可能となるのです。2種類用意されているNシステムマップの違いとその見方を見ていきましょう。

2種のNシステムマップは同じ数を網羅
“n-system”では、調査・分析用に2種類のNシステムマップを作成しています。1つは警察庁仕様Nシステム端末の設置時期(世代別)にフォーカスした「全国Nシステムマップ」。もう1つは、2000年代初頭から都道府県別に展開する簡易型Nシステムを見やすくした「全国簡易型Nシステムマップ」です。
両マップとも同じ数のNシステムを網羅しているので、設置場所の確認だけならどちらを利用してもOK。両マップでAVIや過積載取締機の表示もできますが、簡易版は最新ではないもののオービス情報(撤去も含む)も表示可能です。
「全国Nシステムマップ」は警察庁(国)が設置した端末を、世代別に分類し色分けして表示してあるもので、設置時期に焦点を当てているもの。例えば、「黒い■(第1世代)」とは、「昭和61(1986)年から平成5(1993)年までの(当初)予算」で設置された端末を表しています。
2009年の補正予算で設置された端末638式は、青いアイコンで表現された箇所。都道府県が設置した簡易型を統一アイコン(えんじ色の◆)で表現しています。
その他にNシステムに似たAVIや国土交通省の装置、さらにメーカーが端末のフィールドテストを自社工場前の道路で行っているものは、Googleマップのストリートビューのリンクを掲載しています。
Nシステムマップにオービスの情報
「全国簡易型Nシステムマップ」は、簡易型のメーカーを特定した上でアルファベットを設定、古いものから数字を振っていったものを端末の呼称として設定し、独自の色を割り当ててあります。
数字が大きくなるほど新しい機種となります(例えばメーカーPの現行機種はP5)。調査従事者はこのマップを見ながら補充調査をしたり、マップのメンテナンス(更新や移設のチェックと対応)をします。
なお、下のレイヤーにある警察庁Nシステム端末は、財源別の分類。国費で設置された端末は青(濃)の■、当初半額は補助金が降りて都道府県が設置した、警察庁仕様に準ずる端末が青(淡)の■で表現してあります。
国費で設置された端末は、耐用年限が到来すると国費で新しいものに更新されますが、都道府県が設置したものは都道府県費で更新するので簡易型で更新される場合がほとんど。それら更新後の状態についても情報が記載してあります。
オービスのレイヤーについては2005年4月頃の情報でいささか古いですが、オービス跡に簡易N端末が設置されるケースがあるため、調査従事者が参照用に使います。