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刷新される警察無線「車載通信系」無線機の値段

警察無線の世界では、今大きな動きが起きています。というのも、都道府県内全域をカバーする「車載通信系」の無線システムがここ数年でがらりと変わるためです。すでに、一部の都道府県では新型無線機の契約が始まっており、ある県が購入した価格がわかったので紹介します。


警察無線の車載通信系新システムの無線機の値段

警察無線には3種類のシステムが存在

警察無線には、主に都道府県内全域をカバーする車載通信系と、各警察署ごとの管内で使われる署活系があります。車載通信系となっていますが、パトカー・白バイに積むものだけでなく携帯型もあり、どちらも150MHz帯を使用します。

一方、署活系用の周波数は350MHz帯になります。また、他都道府県の警察などとの連絡をとりやすくするため、全国どこへ移動しても使える「WIDEシステム」という無線もあり、こちらが使うのも350MHz帯です。

大きな事件が発生した場合、警察の捜査で主に使われるのは車載通信系だと言われています。数十年前のアナログ時代、受信マニアに一番人気があったのはこの車載通信系でした。しかし、今ではデジタル化・暗号化され、暗号解読して受信すると電波法違反となります。

車載通信系の警察無線に新システム

現在、車載通信系については多くの都道府県では2003年から導入が始まったAPRシステムが使われています。ところが、無線機自体の老朽化に加え、2022年から厳しくなる新スプリアス規制に対応できないことが判明。全国的に新システム「IPR」へ移行することが決まりました。

IPRでは、APR以上に通信セキュリティが高くなるほか、WIDEシステムやパトカー照会指令システム「PAT」の機能も統合。APRシステムとの互換性はなく、IPRシステムへの入れ替えとともに無線機も新調されます。

今後、全国で急速に普及することが確実なIPRシステム。その無線機の価格はいくらでしょうか。先行して購入を決めた都道府県を調べると、埼玉県警が導入する携帯型IPR無線機の価格が資料からわかりました。


IPRシステム用携帯無線機の値段

埼玉県警では、IPRシステム用無線機のうち、携帯用機を合計約760台分、受信専用の受令機を3台分契約しました。無線機の方は、半分が充電器なし、半分がありとなっていて、どうやら無線機2台で1台の充電器を使用するようです。

これらを購入した合計金額は、約1億7000万円になります。受令機分は全体のうちごく僅かなので、これを無視して無線機1台あたりの価格を計算してみると、約22万円という結果になりました。

この価格を最新のiPhoneやiPadと比較してみると、Appleストアで購入した場合iPhone XRの256GBモデルが約10万円、12.9インチ画面のiPad Pro1TBモデルで携帯電話回線付きにすると約21万円です。IPRシステムの携帯用無線機は、高級タブレット並みの価格といえるでしょう。

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