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ルミノール反応では人間の血かどうか判明しない

死体の発見現場では事件の真相を調べるため、現場のありとあらゆる痕跡が警察の鑑識によって調べられます。証拠隠滅のため血液が拭き取られた場合を考慮して、ルミノール液を使用して調べられるのが「ルミノール反応」です。警察ドラマなどでも登場する「ルミノール反応」について詳しく見ていきましょう。


ルミノール反応では人間の血液か判明しなかった

事件現場で登場するルミノール反応

殺人事件などが起こり死体が発見されると、鑑識による現場調査が行われます。初動では、所轄署の刑事課員が到着。数名で現場の保全を行った後、死体の写真撮影や足跡などの痕跡を保護するための歩行用シートの配置などを行うのが通常です。

そして、都道府県警本部から鑑識課員が到着。20人規模で、現場の写真を撮影する現場写真係、証拠を採集する現場指紋係などに分かれます。血痕があった場合も、ここで撮影・採取が行われるわけです。

事件現場の床に飛び散った不穏なシミ。これが血液かどうかはパッと見ただけでは分かりません。これらのシミは法医学用語で「血液様斑痕」と呼び、何段階かの検査を行って裁判に使える証拠へとレベルアップさせていきます。そこで登場するのが「ルミノール反応」です。

ルミノール反応で血液の場合は発光

まず、血液様斑痕が露骨にあれば、それが血液なのかどうかを調べるために血液予備試験を行います。ケチャップやジャムのこぼれた跡まで血痕と勘違いするわけにはいかないからです。

ルミノール反応はルミノール判定試薬を血痕のありそうな場所に噴霧すると、血液だった場合は発光が見られるというものです。血液様斑痕が付いた証拠品が直接試験管に入れられるものなら、ロイコマラカイトグリーンという試薬を使った「ロイコマラカイト緑法」と呼ばれる血液判別法を使います。

この2つは血液に関する検査でも使いどころは異なるものです。ロイコマラカイト緑法は見た目で分かる血痕を調べる際に、ルミノール反応は血痕を探す際に多用されています。


ルミノール反応はブタの血にも反応

ただし、これらの方法では「血液かどうか」を見極めることが可能なだけ。その血痕がブタや牛のものでも「血液」という結論が出てしまいます。そのため、ルミノール反応などだけでは「人の血液だ」という結論には至りません。

改めて「人血証明試験」を行い、人血であることが分かってから晴れて血液型鑑定や遺伝子捜査などのグループに回されることになるのです。

人血証明試験は、人の赤血球に対し特異的に反応する抗原抗体を用いて沈殿の有無を見極める方法や、抗体を混ぜた寒天の上に検体をスポットして、環状の変成を起こさせて確認する方法など、通常、複数の方法を用いて人間の血液であることを証明するものです。

これを行うと、ABO血液型からMN血液型、ルイス式、P式、Rh式などといった、あまり聞き慣れない血液型の種類が分かります。いわば“血液の指紋”を判明させることができるのです。

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