秋の交通安全運動で重点取締り対象の交通違反
いよいよ9月21日から「秋の全国交通安全運動」がスタートします。交通事故防止のための運動、ということになっていますが、ドライバーから見ると交通違反をビシビシ取り締まる非常に困った期間でもあります。そこで、厳しい取り締まりに備え、どのような交通違反が重点的に狙われそうか発表資料から見ていきましょう。
後部座席シートベルト着用の交通違反
毎年、春と秋に警察庁が行う「全国交通安全運動」では、力を入れるポイントを「重点」として発表します。2019年9月21日~30日に実施される今回の重点は5個あり、そのうちで自動車が主に絡むのは「高齢運転者の交通事故防止」「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」「飲酒運転の根絶」の3項目になります。
高齢運転者の交通事故防止に関しては、取り締まりではなく啓発活動が中心で、交通安全運動期間中に飲酒運転の検問が毎回増えることも、ドライバーであればご存じの通り。そこで今回、注意すべき交通違反は、シートベルト関連ということになります。
今のところ、後部座席のシートベルト着用やチャイルドシートに関する違反取り締まりは、高速道路のみが対象です。これが徹底されることが予想されるので、交通安全運動期間中はより一層の注意が必要です。
スマホと横断歩道一時停止の交通違反
さらに、重点のひとつ「夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止」という、一見自動車とは関係なさそうなもののなかにも、取り締まりが増えそうな違反のヒントが隠れていました。文書自体は歩行者・自転車向けが中心ですが、「自動車運転者に対する実施内容」という項目が含まれているのです。
その内容は「夕暮れ時における自動車の前照灯の早め点灯の励行」「夜間の対向車や先行車がいない状況におけるハイビームの活用の励行」「横断歩道における歩行者優先の徹底と子供、高齢者、障害者等に対する思いやりのある運転の促進」「運転中のスマートフォン等の操作等の禁止の徹底」の4項目です。
このうち、ヘッドライト関連は基準が曖昧なので、交通違反の取り締まりは考えづらいところ。そこで、ドライバー側が気をつけるべきは信号機のない横断歩道に歩行者がいた場合の一時停止違反、運転中にスマホ・携帯電話を手に持って使う違反、の2種類ということになります。
いずれも最近、警察が取り締まりに力を入れている交通違反ですが、交通安全運動期間中はさらに取り締まりが強化されることが予想されます。とくに、スマホのながら運転は危険ですので、絶対に避けるようにしましょう。
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