TPZ-D553は第2世代デジ簡登録局機の最新モデル
第2世代への世代交代が進まなかった最大の要因が、デジタル簡易無線登録局の最大送信出力・5Wをマークするトップモデルが、存在しなかったから。2016年1月に八重洲無線の「VXD1」が登場するも1W機でした。そこに登場した第2世代機の最新トップモデルが「TPZ-D553」です。
TPZ-D553の基板は1枚で構成される
「コンパクト機は1Wが限界か」と思われていたところに現れたのが、JVCケンウッドの「TPZ-D553」。コンパクト5W機の登場で第2世代の幕が開けたのです。実勢価格は39,800円となっています。
TPZ-D553のサイズは56W×92H×24.6Dmmで、重さは222g。そのコンパクトさを実現した秘密は、アマチュア無線機とは違う業務機の基板設計です。
じつは、TPZ-D553の基板は1枚で構成されています。1枚基板と聞いて、ディスプレイやボタンが配置される基板がもう1枚あるのでは…と思う人も多いでしょう。しかし、41W×8Hmmのボタン用の細長い基板があるだけです。
TPZ-D553の基板には空き地がある
ディスプレイはボタン基板と一緒にプラフレームに取り付けられ、基板はありません。TPZ-D553は1枚基板と呼んでも差し支えない構造になっています。
また、TPZ-D553のAF基板面には部品が配置されていない広い“空き地”が数か所あります。これは部品配置に余裕があるのではなく、基板の上にスピーカーやマイク、ディスプレイの留め具などが迫り出してくるためです。
それらをクリアするために、部品が置けない“空き地”が生じているのです。これはボディを0.1mmでも薄くするため。TPZ-D553の基板設計のシビアさが見られる部分です。
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ラジオライフ編集部
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